潮の流れという言葉があるように海には血液のように流れる海流があります。日本では親潮・黒潮などが有名ですが、この海流で発電を行うというものとして世界最大のものはこのIHIが研究している「かいりゅう」というものがあります。
近年発電量における再生可能エネルギーの割合が海外では高まっており日本では特に地理的問題で海外からは遅れをとっています。一方でIHIはかれこれ10年以上前から海ににタービンブレードを搭載した装置を沈め海流で発電するという文字取り海流発電の研究を続けています。
世界初,100kW級の海流発電の実証試験を完了 ~実海域での発電出力や姿勢安定性など,実用化に向けたデータを取得~|2017年度|ニュース|株式会社IHI
Japan Is Dropping a Gargantuan Turbine Into The Ocean to Harness 'Limitless' Energy
実はこの装置既に3年半に渡り継続して発電をしているなど2022年2月にはプロトタイプの試験に成功しているものです。
スペックを見ていくとこのようになっています。
まずかなり巨大なもので縦横の大きさは20mあります。両脇には直径11メートルのタービンブレードを2基搭載しており、海流で回転させて発電するというものになっています。
海ではこのようになります。海底にアンカーを設置し『かいりゅう』とケーブルで接続。これに送電ケーブルをつなげ陸側に電力を送ります。かいりゅうは設置された海域のなかで最も効率的に発電できる水深をみつけ固定することができるとしています。
性能としてはタイトル通り1.5m/sという海流速度で100kWの発電能力があります。
気になるのは例えば同じ規模のものを風力発電で作るとしたらどのくらいの規模となるのかです。
こちらは株式会社 酉島製作所の100kW風力発電タービンです。ローター直径は21mでタワーの高さは25mです。
IHIの海流発電が優れているのはやはり地上のものはその日の環境に大きく左右され発電量が安定しないという不安定要素がある点です。一方海流発電であれば風力や太陽光よりも変動が少なく24時間発電することができるため安定供給という点では勝っています。
同社によると、この装置を利用可能なとところに設置できれば205ギガワットの発電力を確保することができるとしており、現在の日本における全発電量を賄うことができるとしています。
実際のところはそれは不可能ですが、今後はコストパフォーマンスがどうなのか、特に陸上のソーラーや風力発電に比べどれだけ効率的に発電することができるのか、今後の運命を左右することになりそうです。
世界初,100kW級の海流発電の実証試験を完了 ~実海域での発電出力や姿勢安定性など,実用化に向けたデータを取得~|2017年度|ニュース|株式会社IHI
Japan Is Dropping a Gargantuan Turbine Into The Ocean to Harness 'Limitless' Energy
実はこの装置既に3年半に渡り継続して発電をしているなど2022年2月にはプロトタイプの試験に成功しているものです。
スペックを見ていくとこのようになっています。
まずかなり巨大なもので縦横の大きさは20mあります。両脇には直径11メートルのタービンブレードを2基搭載しており、海流で回転させて発電するというものになっています。
定格出力:約100kW(50kW×2基)タービン直径:約11m(回転は左右反転)浮体長さ:約20m 幅:約20m定格流速:1.5m/秒(3ノット)浮遊深度:約30m~50m
海ではこのようになります。海底にアンカーを設置し『かいりゅう』とケーブルで接続。これに送電ケーブルをつなげ陸側に電力を送ります。かいりゅうは設置された海域のなかで最も効率的に発電できる水深をみつけ固定することができるとしています。
性能としてはタイトル通り1.5m/sという海流速度で100kWの発電能力があります。
気になるのは例えば同じ規模のものを風力発電で作るとしたらどのくらいの規模となるのかです。
こちらは株式会社 酉島製作所の100kW風力発電タービンです。ローター直径は21mでタワーの高さは25mです。
IHIの海流発電が優れているのはやはり地上のものはその日の環境に大きく左右され発電量が安定しないという不安定要素がある点です。一方海流発電であれば風力や太陽光よりも変動が少なく24時間発電することができるため安定供給という点では勝っています。
同社によると、この装置を利用可能なとところに設置できれば205ギガワットの発電力を確保することができるとしており、現在の日本における全発電量を賄うことができるとしています。
実際のところはそれは不可能ですが、今後はコストパフォーマンスがどうなのか、特に陸上のソーラーや風力発電に比べどれだけ効率的に発電することができるのか、今後の運命を左右することになりそうです。