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ホクロのよう見えて実はガンの場合がある悪性黒色腫。これに関してイギリスの大学が行った研究ではツナ缶つまりマグロの缶詰を1日あたり半缶以上毎日食べると、これを患うリスクが20%ほど上昇する可能性があると発表しました。

日本でもツナはかなり人気があり、もちろんマグロそのものは刺し身として食べる文化が日本にはあるのですが、ニューカッスル大学の栄養士クレア・コリンズ氏ら研究チームが50万人を対象に行った研究です。

見出しでも紹介したようにメラノーマという言葉で知られる悪性黒色腫の発症リスクに関してツナ缶を1日換算で半分、約43gを平均して食べ続けた場合22%上昇することがわかったとしてます。また摂取量が多ければ多いほど悪性黒色腫の発症リスクも比例的するように増えていることが確認できています。

Large Study Found a Strange Link Between Eating Fish And Skin Cancer

今回の研究は1995年から1996年の間に募集した参加者から長期調査したデータを用いたものだとしており、ほくろの数、髪の色、重度の日焼けの履歴、日焼けに関連する行動などの他のリスクも考慮し、マグロの摂取量をからガンの発生率をおおよそ導きだしています。

なぜマグロがガンの発生になるのか

毎日ツナ缶を平均で43g食べる人がどれだけいるのか。日本ではマグロの刺し身も入るので1週間当たりとするともしかしたら該当する方も多いと考えられるのですが、そもそも何故マグロが問題なのか。

実はこのマグロについては妊婦やこれから出産の予定のある女性に対してはタバコや酒と同じように摂取が制限されている食材でもあります。理由は単純で水銀など重金属汚染されているためです。

▼調査したマグロからは海水の約1億倍の水銀が含まれているものもあったという内容


今回の研究でも悪性黒色腫の発症はこのようなマグロの重金属に理由があるとされ、ほかにもポリ塩化ビフェニル、ダイオキシン、ヒ素という人体に有害なものに汚染されている可能性が指摘しています。そのため魚、特に海の中でも食物連鎖のトップにいるような大型の魚を食べと人体における汚染物質のレベルも増加していることはこれまでの研究からも明らかになっていました。

研究者によると「黒色腫はアメリカでは5番目に多い癌であり、生涯にわたって黒色腫を発症するリスクは白人では38人に1人、黒人では1,000人に1人、ヒスパニック系で167人に1人です」とのこと。ただこのメラノーマの最大のリスクは食べ物ではなく太陽光に皮膚が曝露したことによる日焼けです。
しがたってツナをこれから食べないというよりも、まずは適切に日焼けどめを行い常識的な範囲で食べるということが重要であることがわかります。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。