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ストレスや睡眠不足、疲労などいくつかの要因で発生する円形脱毛症。症状が重症化すると頭から毛という毛がすべて抜け落ちるという恐ろしい病ですが、これに関して米食品医薬品局(FDA)は初となる経口治療薬「バリシチニブ」を承認したと報じられています。

海外メディアによると日本の厚生省にあたる米食品医薬品局(FDA)が今回承認したのは米製薬大手イーライリリーの抗炎症薬「バリシチニブ」というもので、部分的な円形脱毛症ではなく頭全体の広がっている重症の円形脱毛症を治療するものとして初めて経口治療薬として承認したものです。

The FDA Just Approved The First Oral Tablet For Treating Severe Alopecia Areata

まず円形脱毛症については『抗炎症薬』としているように自身の免疫システムが毛包を攻撃してしまい結果毛が抜け落ちるという病気です。通常は1箇所から2箇所、円形の脱毛が発生するもののそれが進行すると1ヶ月もたたないうちに頭皮から全て髪の毛が抜け落ちるまで重症化する場合があります。

今回承認された抗炎症薬「バリシチニブ」は、これまで行われてきた部位的なステロイドによる治療ではなく、血液を通じて前進に回ることで体全体を治療することができるという特徴があります。

ほぼすべて抜け落ちた毛が復活

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臨床試験ではどのような結果が得られたのか。
記事によると毛髪を50%以上人を対象にさらに6ヶ月以上の円形脱毛症を患う1,200人を対象に行われました。対象者はオルミアントを毎日それぞれ2mgと4mg服用したグループと偽薬効果を確かめるため3つのグループに分けました。

結果、試験の結果オルミアントを2mg服用したグループは髪の毛が80%以上回復したのは全体の17~22%、4mgを服用したグループは32~35%だったとのこと。一方、偽薬の人は3~5%でした。
さらに頭皮の90%以上まで回復したのは2mgで11~13%、4gでは24~26%で、まつげまで抜け落ちた患者については4mgを36週間服用することで45%が改善したとのこと。

副作用や費用

今回は4mgでも80%以上下腹したのは最大でも35%と高くはないのですが画期的なものになります。一方で副作用に関しては胃道感染症や頭痛、にきび、高脂血症などが報告されています。

オルミアントは当初、成人リウマチ関節炎治療剤として開発していたものでありこの円形脱毛症用ではなかったとのこと。そのため2018年に関節炎治療剤として承認を受けたもので、さらにアトピー皮膚炎と新型コロナウイルスの入院患者の治療剤としても利用できることがわかり承認を適用していったとのこと。

エール医学皮膚科ブレッキング教授によると「重度の円形脱毛症については既存の薬ではあまり効果がなかった」としており、今後患者が多く利用することで保険適用外で1ヶ月2500ドル(25万円)かかるという薬も大きく下がるだろうと説明しています。
また他の製薬会社はより安価な円形脱毛症治療剤を開発しているとのことでアメリカだけで700万人もいるという症状を治すことが、近い将来身近になることが予想できます。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。
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