雲峰ミサイル_1

一方的に攻められ自国が戦場になっているウクライナ。今後おなじようなことが日本の周辺、特に台湾で発生する可能性が示唆されているのですが、台湾はこの自体に関してウクライナとは異なり、北京に対して攻撃できる能力があると警告した内容が報じられています。

今月、台湾の法議会の議長である游錫兒氏が海外ネットワークを通じて発言したもので、彼によるとすでに配備している国産超音速巡航ミサイル『雲峰』は北京に到達できると主張したと報じています。

Taiwan Official Warns Supersonic Cruise Missile Can Strike Beijing

この発言については緊張が高まりつつある台湾海峡問題や中国による台湾侵攻に関する一連の内容が高まりつつある状態を受けたこと、さらにバイデン大統領が台湾を守るとしながらもその後トーンダウンしたことを受けての発言であり、彼としてはロシアとウクライナのようにはならず仮に侵攻があれば北京に対して直接攻撃を行うことができることを示唆する内容となりました。

雲峰ミサイル

雲峰ミサイル_2

このミサイルは艦艇から発射することができる艦対地ミサイルで射程は1200~2000kmあるとされています。固体ロケットブースターを備えたラムジェットエンジンにより最大飛行速度はマッハ3になります。台湾本土から北京までは2000km未満であり理論上は到達することができるもので、このミサイルは北京を射程に入れるため開発された可能性が伺えます。

この兵器は2014年以降に国家中山科学研究院(NCSIST)により開発が進められたものらしく、2019年にシステム開発に成功。ミサイルの発射装置の製造を行っています。2020年4月に発射試験が行われています。

台湾日報によるとこの兵器は何も北京を攻撃するものではなく2000km範囲にある例えば空軍基地や海軍基地を攻撃することができるとしています。つまり他にも射程内にある発電所や変電施設なども攻撃可能なものでありインフラも破壊することも可能です。

いずれにしても中国の侵攻を防ぐようなものではないものの、敵国を攻撃できる手段が有るの無いとは大きな違いがあり、台湾が中国の首都を直接攻撃できる能力があることで抑止が働くことが最大の効果と考えられます。