KF51 パンター_2

ドイツ戦車といえば第二次世界大戦中から評価が高い物が多く、現在はレオパルト2戦車が欧州で広く採用され標準的な車輌にもなっているのですが、この後継として『KF51 パンター』を開発し正式発表したと報じられています。

レオパルト2戦車は改良を重ね現在はレオパルト2A7Vと『7』という文字が入っていることからもわかるように初期型から大きい改修が6回は行われたことが伺えます。

現在も世界のトップ水準のある戦車なのですが、ドイツのラインメタル社は130mm砲を搭載した試作戦車 KF51 パンターをフランスのパリで開催されたイベントで正式発表しました。



『パンター』という名前は第二次世界大戦中の走攻守のバランスのとれた中戦車『パンター』からきているものと考えられます。第二次世界大戦後、遅くて攻撃力のある重戦車はその後消え、機動性に優れる中戦車系列が発展。最先端にあるのがこの戦車で、現在は恐ろしいほどの貫通力と第二次世界大戦中の重戦車を超える重量と防御力を備えた車輌になっています。

KF51 パンター

KF51 パンター_1
ツイッターより

KF51 パンターについては詳細は明らかになっていません。公式のものとしては130mm砲を搭載しており、従来の世界標準にもなっている120mm砲に比べて攻撃力が増加。同社によるとレオパルト2の主砲に比べて50%以上能力向上と長射程の攻撃能力があるとしています。

そして面白いのはドローンを発射することができる装備を搭載していることです。

こちらは正しくはミサイルを発射できるランチャーになっており、サイズに収まるドローンを発射することができるものになっています。ウクライナ侵攻でもドローンがいかに有効な兵器なのかは明白であり、従来の戦車では外部から情報をえるしかなかったものの戦車単体で広範囲の偵察を行えるのは他の戦車には無い装備です。

また乗員については3人ですが4人載せることもできるとのこと。さらに完全無人砲塔を搭載するなどの開発も視野にいれているという内容が記載されています。