ライム病

マダニといえば致死率の高い重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすブニヤウイルスがありますが、これ以外もライム病を引き起こすボレリアという病原体(細菌)を媒介することがあります。実はこのライム病に関して10万人を超える血液からうち14.5%が過去に感染したことが分かったとしています。

噛まれた後、その箇所にクレーターのような赤みのある丸い円を生じるライム病。明らかに異常な発疹が広がり、体調としては風邪似た症状を示し、後に不整脈や筋肉炎、そして数年後以内に慢性脳脊髄炎、角膜炎を引き起こすことがあるとされています。

参考

この病気に関して中国の昆明医科大学の教授らが行った内容として、世界中の89の研究データから15万8000人を対象に血液中の血清有病率(抗体価)を調査した結果、14.5%が過去に感染していたことがわかったとしています。特に高かったのは中央ヨーロッパで20%、つまり5人1人が感染しており、東アジアでは15.9%、中央ヨーロッパでは13.5%となりました。

特に高リスクになっているのは中央ヨーロッパなのですがその中でも50歳以上で農村部の男性で高かったとしています。

▼ライム病を引き起こす細菌ボレリア(体長10μm)
ライム病_1


過去に行われた研究からライム病の有病率は12年間で2倍になっているとされています。理由は気候変動、動物の移動、生息地の喪失、およびペットとの接触の頻度の増加に理由があるとされ、犬や羊などの宿主動物と定期的に交流する農民や労働者では特に感染したダニに噛まれるリスクが最も高いことが研究から明らかになっています。

ただ、今回の研究ではカリブ海諸国の有病率はわずか2%と少なかった理由については医療に理由がある可能性があり、特に高かった地域では医療従事者が定期的なライム病の抗体検査を実施する可能性が高いため発見される割合が高くなっている可能性があるとしています。

マダニに噛まれないようにするためには

ライム病をはじめマダニが媒介する危険な病原体から守るためにはまずはマダニを体に近づけないことが有効です。キャンプやアウトドアブームで野山にはいることがあると思われるのですが、夏でも基本的に長袖長ズボンが推奨されることころであり、他にも農作業を行う場合も極力肌を露出しない格好、ペットについても屋外で飼っている場合はマダニがついている可能性があり注意が必要です。
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