ヌリ

韓国の複数メディアによると、国内で生産されたロケットとしては初めてとなるロケット『ヌリ』2号機を打ち上げ搭載したダミー衛星の軌道投入に成功したと報じています。1号機は21年10月に打ち上げられており1年以内に成功したことになります。

朝鮮日報などによると、韓国南部に位置する全羅南道・高興の羅老宇宙センターから全長約47mの国産ロケット『ヌリ』2号機を打ち上げ、1.3トンのダミー衛星の軌道投入に成功しました。

ヌリロケットは補助ロケットを搭載していない全段液体の3段式ロケットで1段目に出力75トン級エンジンを4基、2段目に1基、3段目に7トン級エンジンを1基搭載しています。

2021年10月に打ち上げられた初号機は3段目のエンジンが46秒早く燃焼終了したことで軌道に投入することができず落下。そして2022年6月に打ち上げられた今回の2号機ではこの問題を克服し軌道投入に成功しました。

ヌリロケットについては独自技術を謳っているのですが、やはり海外の技術が元になっています。この75トン級エンジンの開発についてはウクライナから30トン級エンジンの設計図を入手しそれを発展させたものになっています。

▼75トン級エンジン
75トン級エンジン

またこれは韓国航空宇宙研究院のコ・ジョンファン韓国型発射体開発事業本部長つまりこのロケットの開発者は過去に「ロシアのエンジニアが『落としていった』紙を広い翻訳、また捨てられた燃料などを分析した」と公に発言しており、少なくともゼロから開発したのではなく外国由来の技術を転用したことはほぼ間違いのないものになっています。

いずれにしても韓国が世界に比べてロケット開発が遅れているのは国内でのロケット開発がアメリカから規制されていたことに理由があります。一方で弾道ミサイルなどの開発が行われているのはこの規制が撤廃されたためです。

韓国としては宇宙開発ではトップを行く民間企業スペースXのように高コストパフォーマンスのロケット開発を行いたいとしており、このようなロケットが誕生するのかが注目されます。

気になる3号機の打ち上げに関しては2023年1月を予定しているのですが、今回の打ち上げが1ヶ月程度遅れたこともあり予定がずれ込む可能性があります。

参考
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