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珍宝王国…フェリーサイズの船を丸々レストランにするという日本では無いような船。これは香港で運用されていたもので最近運営が南シナ海の西沙諸島近海で沈没したなどと発表していました。これについても当初違和感があったのですが、最近になり「沈没していない」などと主張していることが明らかになりました。

香港仔飲食企業有限公司が運営していたジャンボキングダム。中華料理レストランとして香港でも非常に珍しい大型の水上レストランとしてこれまで3000万人が利用したとされています。一方で、2019年以降は民主化デモ、2020年に新型コロナが流行したことで同年3月3日以降現在まで事実上閉鎖状態となりました。

そして2022年6月19日に「曳航中に南シナ海の南沙諸島近くで沈没した」と公式発表がありました。これは日本のテレビニュース等でも報じられ多くの方が見聞きしたと思うのですが、6月24日になると主張を一転し「転覆した状態にある」「沈んでいない」などと「沈没」から変更しました。

これが一体どういう意図があるのか。運営によるとカンボジアの港に停泊させてコストを削減し、船の引受先を探す予定だったとしており、やはり運用面のコストが問題でより安いところに運んでいたことは間違いありません。
ただこの沈没については中国当局が調査すると発表しており、なにか胡散臭さを感じる沈没が意図的なのかという点も明らかになるはずでした。

今回の沈没事件についてはなぜ「沈没」から「沈没していない」に変わったのか。船の構造上、波に対しては明らかに脆弱そうに見えるのですが、今後事件性の有無は当局より判断されることになりそうです。