スターリンク衛星

地球を覆う白い点。実はアメリカの民間企業スペースXがこれまで打ち上げた通信衛星『スターリンク』です。これは地球上どこでもインターネット接続ができる次世代のインターネット網になるのですが、現在このような規模になっています。

これまで人類が打ち上げた人工衛星の数よりも遥かに多い人工衛星を宇宙に投入しようとしているのはスペースXです。見出しでも紹介したようにスターリンク衛星は50cm程度のアンテナを庭などに設置することで一般人が利用できるインターネット網を構築するというもので、海底光ファイバーに変わるインターネット網を宇宙に構築するというものです。すでに欧米ではサービスがはじまっています。

スターリンク衛星_1
Constellation starlink - current positions

現在スターリンク衛星は2000基あまり打ち上げており2020年代までに12,000基を地球軌道に投入します。その後、4万2000基まで増やすとしていたのですが現在どうなっているのかは不明です。

この大規模な衛星打ち上げを支えているのはスペースX自前のロケットです。現在ファルコン9というこちらも世界で唯一再利用可能なロケットを用いて低コストで大量輸送を行っており、1機で50基前後のスターリンク衛星を展開させることができます。

▼ロケットに搭載されるスターリンク衛星
スターリンク衛星_2

スペースXはスターシップという超大型ロケットを開発しており、こちらを利用することでさらに大量のスターリンクを投入する予定です。

現在スターリンクを利用している人はサービスが始まっている欧米を中心に50万人の顧客がいます。利用者は地にいる人だけではなく、すでにプライベートジェットをはじめとした旅客機やヨットなどがあり、現在の衛星インターネットではなくより安価で品質のよいスターリンクに置き換わることが予想されています。

また今後は自家用車などにもスターリンク用のアンテナを搭載することで車が単体でインターネット網に接続するという時代がやってくることが予想もあり、特に乗り物でインターネット接続という一歩新しい時代に入ることになります。