ティラノサウルス

私達霊長類は対応を常にほぼ一定に維持する恒温動物ですが、自然界には環境に合わせて体温が変化する変温動物が存在します。では地球上を長らく支配し続けてきた恐竜はいったいどちらだったのでしょうか。最新の研究ではどちらだったのか科学的に明らかになっています。

一昔前、数十年前は恐竜は変温動物だったという内容が記載されていた気がするのですが、新しい発見が相次ぐ界隈でその認識はどのように変化しているのでしょうか。

Were dinosaurs warm- or cold-blooded? Clues lie in their breath and bones

恐竜については昔のイメージと現在のイメージは大きく異なります。例えば姿勢、昔はゴジラのように直立したような姿勢で描かれているものが多いですが、今は4本足の動物のように水平方向に伸びた姿勢になっています。
それ以外にも羽毛が生えていた可能性があるとして例えば背中などにそれが描かれているケースもあります。



では体のメカニズムはどうなのか。研究者によると現代の分析機を用いることで恐竜が恒温動物だったのか変温動物だったのか、現代の生きている動物と比較することでわかるといいます。これはラマン分光法やFTIR分光法と呼ばれる手法を用いたというものです。

55グループの動物の大腿骨から分子マーカー調査。これには一般的な『恐竜』、恐竜ではないのですがコウモリのような膜を使って飛ぶ『翼竜』、こちらも恐竜ではないのですが海洋の『首長竜』などの絶滅した動物、さらに現代の恐竜から枝分かれした鳥類、私達哺乳類、そして爬虫類を調査しました。生きているグループの代謝はよく知られておりこの骨の分子プロファイルから絶滅した動物を比較し、彼らの代謝率を調査することで恒温動物・変温動物を見極めることができます。

結果、翼竜、首長竜、恐竜の竜脚類(ブラキオサウルスのような首の長い恐竜)やティラノサイウルスのような獣脚類などほぼ全ての種は私達と同じ恒温動物であることがわかったとのこと。そして恐竜のいつくかは哺乳類よりも代謝が高く、現代のやはり鳥に近い代謝を示したとのこと。

▼すずめ(ティラノサウルスと同じ獣脚類、つまり恐竜の生き残り)
イエスズメ

このことから代謝の低かった恐竜はある程度外気温に依存はしていたといい、このような代謝の低いのは鳥類にも存在しているとのこと。一方でより代謝の高い恐竜は活発でよく食べていた可能性があるといい、巨大な竜脚類(4足歩行の巨大恐竜)も起きている間は植物を常に食べるような生き方をしていた可能性があると説明しています。

この研究内容はネイチャーに掲載されており現代恐竜が恒温動物だったのかそれとも変温動物だったのかかなり信用性のある研究になっていると考えられます。