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再生医療として近年注目されている幹細胞。iPS細胞などの多能性幹細胞、そして皮膚や血液など変わる組織幹細胞があるのですが、この組織幹細胞について私達が普段排泄している尿に利用しやすい形で含まれているそうです。

ウェイクフォレスト大学再生医療研究所(WFIRM)によると、私達に日常的に行っている尿の中にある幹細胞が他の体内から採取可能な同様の幹細胞よりも手術をする必要がなくかつ簡単に細胞を分離できるという有効性があるとしています。

Human Urine-Derived Stem Cells Have Robust Regenerative Potential - Neuroscience News

専門用語が多いので表現に誤りがあると思われるのですが、研究で様々な種類に生まれ変わる組織幹細胞の自己復元性に必要だというテロメラーゼの活性率について調査した結果、ヒトの尿由来幹細胞も例えば脊髄などからとれるという幹細胞と同様のものだったとしています。

ただ、この手の幹細胞は手術が必要なものの尿入来であれば手術の必要性が無いこと、簡単に幹細胞を分離することができることなど細胞ベースの組織再生のための最適な細胞源として利用することができるのではないかとしています。

つまり通常の排尿だけで非侵襲的収集を行うことができるという最大の特徴があるといい、細胞増殖と他の細胞になる能力の両方で潜在的な再生能力を持つ別個の亜集団として機能することを示していますとのこと。何を言っているのかよくわからないのですが、より良い組織修復を誘発する可能性のある強力な再生能力を持っているとのことで、この手の組織幹細胞として利用することができると説明しています。

この尿由来幹細胞については多種多様な細胞タイプで細胞治療または細胞ベースの組織再生のための最適な細胞源として利用できる可能性があるという趣旨の説明がされています。

*抄訳したものを掲載しています