image_37

2013年ロシアのチェリャビンスク上空に落下し空中で炸裂した隕石。その威力は広島型原爆の実に30倍の威力が発生したことが確認されているのですが、この爆発で発生した細かい隕石由来のチリを調査したところ未知の結晶構造をしていたことが確認されました。

チェリャビンスク隕石の落下により1200人あまりを負傷させるという出来事が発生した2013年2月15日。人類がこれまで隕石により被害が出たというケースはほとんど確認されておらず極めて珍しいケースとなりました。またその様子は監視カメラなどで撮影されました。

Scientists Found Never-Before-Seen Crystals in Dust From The Chelyabinsk Meteorite

この隕石のステータスは直径18メートル、重さは12,125トンもありました。時速66,950km/hという速度で大気圏に侵入。地球の暑い大気で加熱され地上23.3kmで爆発。観測されなかでは史上最大で威力にし広島型原爆の30倍(500キロトン、約2100兆J、2.1PJ )という膨大なエネルギーが放出されました。



▼隕石のサイズ(目安)
8f2a00ff

NASAによるとこの爆発に伴うチェリャビンスク隕石の破片は大きいものは湖に落下したものが確認されたものの、隕石の塵は実に4日間北半球の広い範囲に拡散しました。実はこの時、爆発した付近で雪が降ったことで塵のサンプルを閉じ込め回収することができていました。

その後、研究者は塵のサンプルを顕微鏡を見たところ、偶然焦点があっていたところに不規則な6角形の形をした結晶構造が確認できました。
その後、この未知の結晶構造を調査したところ炭素の層で出来ていることが明らかになりました。ぐた定期にはバックミンスターフラーレン(C60)ポリヘキサシクロオクタデカン(C18H12)という物質の可能性があるとしています。

どのような経緯でこの形ができたのかは、地球に落下した過程で超高温高圧の環境で形成された可能性があると見ています。チェリャビンスク隕石特有の結晶構造なのか、それとも他の隕石でも同様に作られるのか調査するとしています。