なぜ消費者がお金を払って買った機器・装備を使用するのに、さらに月額いくらか課金しないといけないのか。わけの分からない時代になっているのは自動車業界も同じです。これは海外メディアが報じたもので、BMWは『BMWコネクテッド・ドライブ』という謎の機能を搭載しています。

BMW Makes Heated Seats an $18/Month Subscription Service—Again

報道によるとこの課金システムがアレなものになっており、例えば韓国ではシートヒーター機能をアンロックするには月額2万4000ウォン(約2500円)、期間制限を解除したい場合は406ドル(約5万6000円)とのこと。

BMWは韓国以外もイギリスでは月額1600円でドイツ・ニュージーランド・南アフリカでもシートヒーターを課金する形でアンロックすることを行っているのですが、オーストラリアでは同様の課金システムがないとのこと。

問題なのは冒頭でも紹介したように、これは車の機能として最初から搭載されている点です。それがソフトウェアで制限され利用者が自由に使えないという点です。記事では「ソフトウェアが機能制限の要因となる場合、自動車メーカーはより多くの資金をユーザーから搾取できるようになる」と指摘しています。つまりサブスクリプションで定期的、もしくは永久に購入することでメーカーとしてはこれまでもよりも利益を得ることできるだろうと言う指摘です。

これに関して海外メディアは「自動交通カメラアラート」などの新しい機能であればサブスクリプションはまだ合理的とも言えるものの「シートヒーターなどはそうではない」としています。

仮に車のサブスクリプション化が更に進んだ場合「エアコンは月額○○」「暖房は月額○○」「キーレイスは月額○○」といった基本機能にまで課金システムが加わる可能性があります。