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欧米に比べ、ゼロコロナという一昔前のような発想を続けている中国。国を挙げて行っているようにも見えるのですが、一方で人間に対してダイレクトに被害を与える大気・環境汚染が発生したと報じられています

海外メディアによると、中国遼寧省古田市では隣接する工業団地から排出される汚染物質が原因でまともに外にでることができないという、ある意味で新型コロナウイルス以上の被害を出したと報じています。

「空気がアーモンドのような匂いがする。チョコレートのような匂いもする。ただ数分後には唇が痺れ、麻痺する。悪臭にさらされると呼吸器官に症状がでる」

この地域では2022年5月以降新型コロナウイルスが落ち着いたこともあり近隣の大規模工場の操業が再開したことで近くの住民らが被害を訴えるとのこと。住民たちはひどい大気汚染から外出時に口と鼻、目を覆う防毒面を着用しないと外に出れないほどだといいます。
問題はそれだけではありません。この大気汚染が原因で雨そのものが化学物質汚染されており、雨にあたった虫が大量に死ぬという事態も発生しているといい、これは映像で収められています。

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そして中国当局です。近隣住民はこれまで何度も当局に問題を解決するよう訴えたものの1回たりとも明確な返事を受けたことがないと話しており「政府はこの問題を解決する気がないのだろう」と批判しました。

しかし、市民の行動が中国国内メディアで報じられたことを機に態度一変。中国の関連公安局は一帯悪臭問題の主犯としてガス生産工場など21カ所を重点点検し、基準値を超過していた工場4カ所を摘発したと報じているそうです。 

参考