2027年に初飛行、2035年に就役を目指すのはF-22やF-35を超える性能がある第6世代ジェット戦闘機です。これはイギリスが数年前に発表した計画で現在軍需大手BAEシステムズ、レオナルド(イタリア)、エンジンでおなじみのロールス・ロイス、欧州ミサイルシステムで知られるMBDA UKが既に開発チームに入っており現在はイギリスとイタリア、スウェーデンが参画しています。

そしてイギリスの国防相は「イタリア・日本と共同で同じ戦闘機開発に取り組めることをうれしく思う」という趣旨の内容を発表しており、最近報じられていた日本のテンペスト計画の参画がほぼ確定となりました。(参考)

▼テンペストのモックアップ


国内の複数メディアでも、イギリス政府はイタリアと日本の防衛関係者と3カ国で開発協力できる分野について分析に入っているとしており、その分野は年末までに具体的な計画を策定すると報じています。



日本のF-3計画について目をやると、『国際共同開発案』『国内開発案』そして『既存機の能力向上型の購入案』の3つがありました。「国産開発」は中止となり、『既存機の能力向上型の購入案』としてアメリカが注目されていたのですがF-22にF-35の機能を搭載した機体を提案したと報じられていたものの、アメリカは日本が独自にアップグレードするために必要なソースコードの提供を拒否したとしています。

その後、このイギリス主導のテンペストが注目されていくのですが2019年時点では参画するか否かは小野寺元防衛大臣は『戦闘機の性能』『コスト』『アップグレードの潜在力』によって決まると発言していました。

いずれにしても日本のF-3については「無人機を従えて飛行できる」などと仕様が一部漏れてたときは「何の話なのか？」と言われていたのですが、現在は無人機を従えて飛行できるというのはテンペストの仕様でも入っている装備で日本のF-3は第6世代機のような未来像を見ていた可能性があります。
そしてこの強力関係はもちろんテンペスト以外の幅広い軍事分野に影響を及ぶすと考えられ日本と欧州の距離が更に縮まるということになります。

テンペストは人工知能、機械学習、および自律システムを搭載しており、内部システムや他の無人機を制御するために大量の電力を生産できるエンジンを搭載すると言われています。他に極超音速ミサイルやレーザー兵器も搭載予定とこれまでにない次世代機として登場予定です。