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ボーイングが開発した米海軍の艦載機F/A-18Eスーパーホーネット。これはカタパルトを使い射出される機体ですが、インド海軍の空母に適合させるため近年スキージャンプ勾配から離陸する機体が試験されていました。

ボーイングによると、VFA-25部隊に所属するアメリカ海軍のF/A-18Eスーパーホーネットがインド海軍基地にあるハンザでの運用実証試験を完了したと発表しました。このF/A-18Eスーパーホーネットは地上に設けられたインド空母を想定したスキージャンプから離陸する試験場でテストしていたもので、今後インドが導入を目指す空母艦載機競争に公式に参加できるものと思われます。

F/A-18Eスーパーホーネットがスキージャンプから離陸するというのは2020年にアメリカのメリーランドにある海軍基地で実施されており、合計8回のスキージャンプによる離陸が行われ運用できることは実証されていました。

インドではこれと同じ試験が実施されたといい、ボーイングというか米政府としてはインドが保有、または将来保有する艦載機としてロシアのMiG-29Kではなく、F/A-18Eスーパーホーネットを推したいという思惑があります。地上でのスキージャンプを利用した離陸についてはそれぞれ2発のAIM9XとAIM-120、500ポンドJDAMです。

▼インド海軍の空母
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なぜこのようなことが行われているのか。実はインド側にも理由があります。インド海軍はMiG-29Kでもよいのですが、カタパルトからも射出できる機能がほしいとしています。これは今後10年程度でカタパルトから射出できる空母の開発を目指しているもので、ロシアはそもそもカタパルト射出する空母が存在しないためMiG-29Kはそれには対応していません。
しかしアメリカのF/A-18Eスーパーホーネットは元もカタパルトで射出可能泣きたいであるため、スキージャンプと両方で運用できるのはかなり重要視されているとのことです。

またフランスのラファールMも注目されているのですが、予想ではこのどちらかが採用されるものと考えられます。

参考