現在の旅客機を始め輸送機や爆撃機など大型の機体は胴体に主翼や尾翼がついている形状です。これは第二次世界大戦以前よりほぼ変わっていないのですが、一方で最近大型機でブレンデッドウィングボディを採用した機体です。

Air Force Wants Blended Wing-Body Aircraft Demonstrator Flying By 2026

ブレンデッドウィングボディは全翼機のように機首から翼の先端までが一直線の形状とは異なり、平たい胴体に現在の旅客機のような翼がついているような形状です。ブレンデッドウィングボディは次世代機としてコンセプトは何度も登場しているのですが、結局そのような機体は運用されていません。

一方アメリカ国防省は防衛イノベーションユニットのウェブサイトに現在の航空機よりも30%ほど高い空力を提供する高度の航空機としてブレンデッドウィングボディ（BWB）航空機としてフルサイズの機体を2026年までに製造し飛行する…云々という内容が記載されているそうです。

記載内容が難しいのですがアメリカ空軍研究所によると、ブレンデッドウィングボディを採用することで燃費は60%ほど向上するとしており、これが実現できれば輸送機や空中給油機の航続距離や飛行時間を大幅に伸ばすことができるとしています。またこの太い機体形状により内部空間を広くとることができるた、貨物やより大量の燃料を搭載して飛行できる特徴もあるとされています。

このような飛行特性は昔から言われていたのですがブレンデッドウィングボディ機が登場することは未だにありません。なぜなのか。これは記載がなくよくわからないのですが、例えば地上での問題が考えられます。しかし記事では地上でも空でも「運用上の問題はない」としており、むしろ従来機よりも優れている点が多いとしています。



これはあくあまで想像でしかないのですが、航空機はかなり高い安全性が求められるところであり各社がこの問題をクリアできないもしくは開発コスト、そして整備面の問題も抱えている可能性があり、結局無難な従来機が採用されるそんな理由も考えられます。