回転デトネーションエンジン1

小型軽量、かつ既存のエンジンよりも安価に高速飛行させることができるという、ゲームチェンジャー的存在のデトネーションエンジンに関してアメリカでは極超音速ミサイルの試験を3年以内に実施すると発表しました。

海メディアによると米国国防高等研究計画局(DARPA)はデトネーションエンジンを搭載した極超音速ミサイルプロジェクト(Gambit)を今後3年かけ実施すると発表したと報じています。

DARPA将开发以旋转爆震发动机为动力的高超声速导弹_中国航空新闻网

プロジェクトは最初の18ヶ月は予備設計段階、最後の18か月は推進システムの地上高高度試験を含む一連の開発期間です。米国国防総省では現在デトネーションエンジンの関する研究が続けられており、この2年間の研究とテストに続くものになっています。

パルス・回転デトネーションエンジン
Photo:JAXA
デトネーションエンジンには一般的に2つ種類があります。一つは『パルスデトネーションエンジン』と呼ばれるもので簡単に説明すると片方が閉じた筒の中に燃料と酸化剤混ぜ点火。これによりデトネーション波が発生し燃焼ガスを放出することで加速します。これをエンジンの燃焼のように繰り返すことから『パルス』と呼んでいます。

もう一つは今回アメリカが開発している回転デトネーションエンジンです。これも片側が閉じた筒の内部に推進剤を入れるものの、ガスを回転するように次々に噴射・燃焼させることでデトネーション波が発生します。パルスの場合に比べ回転デトネーションエンジンは継続的に燃焼できます。


今回アメリカが開発している回転デトネーションエンジン、つまり試作・研究時点での装置は直径は30.48(12インチ)で2020年時点で試験しています。この回転デトネーションエンジンをミサイルに搭載すると既存の極超音速エンジン例えばラムジェットエンジンなどに比べ安価でかつ長距離飛行できる特徴があります。
開発しているのはアメリカ合衆国の軍需製品となるレイセオン、そして液体燃料ロケットエンジンで知られるロケットダインです。両者は2018年に400万ドル~500万ドル相当で政府と契約。さらに戦闘機などのエンジンメーカーで知られるプラット・アンド・ホイットニーが2022年以降米空軍から研究を受注。これには地上試験を実施するための契約も含まれています。

アメリカ空軍研究所は2020年に新しい推進技術研究として機関の最優先事項として同エンジン技術を指定しています。