サウジアラビア北西部。巨大スマートシティ計画「NEOM」として対岸にエジプトがある紅海沿岸に建設するのは建設費実に1兆ドルという超巨大建造物です。建物は『ミラーライン』などと呼ばれているらしく、2つの鏡のような反射鏡が向かい合う形のもので、その高さは実に488m。そして全長が120kmというよく分からい規模のものです。
そしてこの内部には最大で500万人が居住することができる、世界初のアーコロジーとなります。



計画では2030年に完工を目指しているというもので、使用するエネルギーはすべて再生可能エネルギー。全長120kmというぶっ飛んだ規模の建物の地下には高速鉄道(新幹線)が入っており、20分以内でつなぐとしており。

また内部には垂直農業や紅海に面してることからヨットの停泊所、スタジアムなども入るとしています。

なぜ建設？

そもそも謎なのは広大な土地があるサウジアラビアがなぜ巨大な建物をわざわざ立てる必要があるのかという点です。サウジアラビアの経済は化石燃料に依存しており、ここ最近地球環境問題など化石燃料の使用については否定的な意見も出始めています、電気自動車等の普及で化石燃料の消費量も今後下がっていく可能性もあり、このままでは国が維持できなくなるとしてこれまで「火星に居住移設を作る」などと宇宙に活路を開くようなことも行っていました。

当然これはムハンマド皇太子がごり押ししているようなもので「都市共同体が未来にどうなるかを具体化する」などと化石燃料に依存しないクリーン都市を建設するとしていました。

当然この建物にはツッコミどころが多くあるとされています。一つを取り上げると2030年、残り7年程度で完成するのかです。海外メディアによると専門家の話としてこの全長120kmという建物は50年はかかると指摘しています。