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この世の中には頭がどうかしてしまったレベルの提案をガチでしてしまう人がいるのですが、今回紹介するルーマニアの民間宇宙企業『ARCASpace』は『エコ ロケット ヘビー(EcoRocket Heavy)』という540基のロケットで宇宙を目指すというよくわからないモノになっています。

ARCASpaceというルーマニアのスタートアップ企業はこれまで提案されたロケットの中でも最も奇妙なロケットデザインを提案しました。既に画像で紹介しているのですが、大量のロケットを抱えて離陸するという意味不明なものになっています。

This Might Be the Weirdest-Looking Rocket We've Ever Seen

このロケットの名前は『エコ ロケット ヘビー(EcoRocket Heavy)』です。既にこの時点でツッコミ待ちのような印象を受けてしまうのですが、実はこのロケットは液体水素や酸素ではなく、蒸気を動力源にしてるとのこと。つまりエコとしているのですが、その蒸気を何から作るのかは記載はありません。ただこれでは打ち上げ能力が非常に低いため、ロケット上段のみ通常の液体燃料を使っているとのこと。ロケットは部分的に再利用可能としています。

問題なのはその搭載数です。なんとこの補助ロケットを540本搭載するという明らかに無理がある設計がされています。そのため幅が非常に大きくなんと113フィートに達します。



このブッとんでいるARCASpaceはどのような企業なのか。実は過去にExoMarsという火星探査用のパラシュート開発を契約しているのですが、このExoMarsは火星表面には到達したと考えられるものの、通信が途絶し失敗に終わっています。34メートルなのですが、これはスペースXが開発しているスターシップの実に4倍の大きさです。

当然これを打ち上げるには巨大な発射場が必要となるのですがARCASpaceは「スペースXのスタートアップは高さが大きすぎる。そうなるとクレームが非常に高価で絶対にさける必要がある」と説明しています。つまりエンジン出力が弱く大量に搭載する必要があり、一方でクレーンが高価なので高さを抑えた結果、横にデカいロケットになってしまったようです。

またこの企業の経営者なのか過去に2度の逮捕歴があるなどいろいろと面白い内容も記載されています。