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ロシアが今月1日プレセツク宇宙基地からソユーズ2.1vを使用し打ち上げた軍事衛星コスモス2558について、その軌道がアメリカの極秘衛星であるUSA-326と同じ軌道に投入されたと報じられています。

ロシアメディアによるとロシア連邦の衛星を管理してるロシア宇宙管制システム (SKKP) は今回打ち上げたコスモス2558にについて高度12万 kmから5万 kmの楕円軌道に投入し、航空機の光学、無線工学、レーダー、およびその他に関する詳細な情報が公開されました。その軌道についてもどうやら公開されているらしいのですが、なんと今年2月に打ち上げられたアメリカの軍事衛星USA-326と一致しているとのことです。

В Сети обратили внимание на подозрительное сходство орбит секретного спутника США и российского «Космос-2558»

実はコスモス2558は軍事衛星を検査する衛星であり、検査し必要に応じて破壊することができるよう設計されています。これは2012年に西側メディアが伝えているものです。このコスモス2558は8月4日にアメリカのUSA-326と80kmまで近づくとしています。



ソ連とアメリカの軍事衛星、そして破壊

ソユーズ7K-VIズヴェズダ

宇宙という高高度から地上を観測、敵国を調査できる軍事衛星は特に近年は偵察活動における極めて重要な位置にあるのですが、これが誕生して以降敵国の衛星を破壊するという技術もあります。例えばソ連ではあのソユーズ宇宙船に武装することで敵の衛星を破壊するという案がありました。これはソユーズ宇宙船の初期原点に近い時代に構想されていたものです。
一方アメリカも同様に敵の軍事衛星を破壊するという衛星は構想されていました。



その後、有人ではなく無人の衛星破壊兵器が作られソ連でも実際に試験されていたこともあります。そして現在も記事にも記載されているように敵の衛星を破壊できる衛星というのは運用されているということになります。