地球に落下する隕石。これは太陽系を漂う小惑星やチリがほとんどなのですが、極稀に人類がまだ到達していない惑星や衛星由来のものがあります。その一つNWA 7034という火星の隕石について、地表のどの部分からやってきたもの特定することができたと報じられています。
2011年、サハラ砂漠に落下したのは極めて貴重な火星からやってきた隕石です。これは見出しでも紹介したようにNWA 7034という隕石について、一体火星のどの地域から、具体的にはどのクレーターから飛散し地球に到達したのかわかりました。もちろん100%ではないのですが、ほぼ間違い無いだろうというものです。
We've Finally Pinpointed The Precise Spot on Mars This Famous Meteorite Came From
▼NWA 7034
ではどのように導き出したのか。そもそも火星からの隕石は火星にクレーターを残すほどの比較的大きな小惑星衝突が必要です。そこで発生した衝突で火星の岩盤から剥ぎ取られ宇宙に飛び上がり、火星の重力も振り切る必要があります。
現在火星には50mを超えるクレーターだけでも9000万個あるとされています。落下した隕石は非常に古いものと考えられておりなんと44億8000万年前に形成されたと推定されています。このレベルのサンプルは地球上でもほぼ見つからないものになります。
実はこの隕石、かなり特殊な環境で宇宙に飛び出した可能性があることがわかりました。確かに44億8000万年前はされたものの何度か隕石衝突に晒されたというものです。このような理由、更に小惑星が火星に落下しそこから飛び上がるという計算を行った結果、19個のクレーターまで絞ることができました。そして最終的に直径10kmのカラサクレーター (Karratha crater)から発生した隕石ということが特定されました。
▼カラサクレーターの位置
具体的にこの隕石は、元々上の画像では中央に見える直径40kmのホルジトクレーター由来で、今から15億年ほど前の衝突で火星の地殻からカラサ クレーターの位置に吹き飛ばされたといいます。そして今から500~1000万年前にカラサクレーターを生じる隕石衝突が発生し、このときに宇宙空間まで吹き飛ばされたとしています。
現在地球には火星由来の隕石が300個程度確認されており、今回のように特定されたのは初めてとなります。
▼NWA 7034
We've Finally Pinpointed The Precise Spot on Mars This Famous Meteorite Came From
▼NWA 7034
ではどのように導き出したのか。そもそも火星からの隕石は火星にクレーターを残すほどの比較的大きな小惑星衝突が必要です。そこで発生した衝突で火星の岩盤から剥ぎ取られ宇宙に飛び上がり、火星の重力も振り切る必要があります。
現在火星には50mを超えるクレーターだけでも9000万個あるとされています。落下した隕石は非常に古いものと考えられておりなんと44億8000万年前に形成されたと推定されています。このレベルのサンプルは地球上でもほぼ見つからないものになります。
実はこの隕石、かなり特殊な環境で宇宙に飛び出した可能性があることがわかりました。確かに44億8000万年前はされたものの何度か隕石衝突に晒されたというものです。このような理由、更に小惑星が火星に落下しそこから飛び上がるという計算を行った結果、19個のクレーターまで絞ることができました。そして最終的に直径10kmのカラサクレーター (Karratha crater)から発生した隕石ということが特定されました。
▼カラサクレーターの位置
具体的にこの隕石は、元々上の画像では中央に見える直径40kmのホルジトクレーター由来で、今から15億年ほど前の衝突で火星の地殻からカラサ クレーターの位置に吹き飛ばされたといいます。そして今から500~1000万年前にカラサクレーターを生じる隕石衝突が発生し、このときに宇宙空間まで吹き飛ばされたとしています。
現在地球には火星由来の隕石が300個程度確認されており、今回のように特定されたのは初めてとなります。
▼NWA 7034