image_287

この季節テレビなどで公園に水場で遊ばせる親が映し出されますが、プールのように少なくとも衛生システムが怪しい水場は糞便由来の感染症にかかる可能性があると発表しています。

世界の年平均気温は年々上昇しており、地球が暑くなってきていることは明らかです。猛暑を涼しく過ごすため、子どもが公園の噴水で遊ぶ光景などを見ることがありますが、「噴水の水を口に入れないで」とアメリカ疾病予防管理センター(CDC)が警告しています。

Gigazine
日本を含め世界中にあるのは中、大規模公園に整備されている水場です。その水は水道水なのか工業用なのか、それともそこらの川の水を入れているのかは不明ですが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が警告しているのは水質です。

当然このような公園の水場はプールのような規制が無いため水質は一切保証していません。病気になったとしても勝手にそこに入った側にすべての責任があるため後遺症を残そうが命を落とそうが完全に自己責任ということになります。

CDCは例えば噴水であれば「子どもが身に着けているおむつなどを介して排泄物が水に流れ出し、ここから感染症を引き起こしてしまうリスクが生じる」と指摘しており、糞口経路で赤痢に感染したり、アメリカでは急性胃腸疾患、ノロウイルスに感染するなどの被害が実際にでています。当然このような水場に来るのは人間だけではなく夜には野生動物、日中も鳥やネコなどの動物が水を飲むなどしています。つまり噴水の以外もその場自体が根本的に汚染されている可能性があります。



アメリカの公園に水質を調査したところ、とある公園では水が継続的に循環・ろ過・塩素処理・噴出しているわけではなく、塩素処理後、収集タンクに一晩放置されているといいます。しかし、塩素処理も完璧ではなくオペレーターの操作が適切なことを行っていなかったとしています。

CDCは噴水などの水場で遊ぶ人に対して「下痢などで具合が悪い場合は水に入らないでください」「噴水の上に立ったり座ったりしないでください」「噴水の水を飲まないでください」と指摘しているといい、子供を水場で遊ばせるのであれば必ず最低限の水質管理がされているプールで遊ばせることが重要になります。