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冬になると有り難さがわかるお湯。一方、韓国のとあるマンションでは11月より温水から変な匂いがすると苦情が寄せられました。水質を調査した結果、基準超える発がん物質クロロフェノールが含まれていたことがわかったとしています。

簡単にまとめると
  • マンションの配管工事以降から苦情が寄せられる
  • 検査したところクロロフェノールを検出
  • 温水の利用を停止し、冷水を温めて使用することを求める
  • 業者は「原因がわからない」と主張
JTBCによると、ソウル市にあるマンションの一部住民から「先月より温水から変な匂いがする」という苦情がよせられていたといいます。このマンションでは配管の工事が行われており、この工事以降に苦情が寄せられ始めたといいあす。

マンションの管理事務局によると、当初施工したタンクにコーティング剤が使われておりそのときに生じた匂いが温水に入り込むことがあると説明していました。しかし、水質検査を実施した結果、発がん物質としてしられるクロロフェノールが検出されたことがわかったとのこと。

韓国の水道水における飲料水のクロロフェノールは0.0001mg/Lとしており、これよりも高かったとしています。



このクロロフェノールはいったいどこから来た物質なのか。専門家によるとタンク内で用いたコーティング処理の過程で問題が生じた可能性が高いと説明しています。この大学の専門家によると、コーティング剤を完全に乾燥させない状態で水を注入した結果クロロフェノールが水に溶けだした可能性を指摘しています。

今回の結果を受けて管理事務局は「温水の使用を止め冷水を温める方法で使ってほしい」と説明しています。専門家によると今回検出された量から一時的な摂取は健康に悪影響がでるほどではないとしており、これが長期間の摂は問題になるとしています。

ちなみに配管工事を行った業者は「フェノール成分の検出と悪臭の原因がわからない」などと説明しているとのことです。

クロロフェノールは木材の防腐剤、除草剤、殺菌剤、製紙でセルロースを漂白するためや薬物や染料の合成する中間体として用いられています。常温では個体で薬味と香りが強い物質です。