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海外の複数メディアによると1940年代に人類で初めて音速の壁を突破したこと(公式記録)で知られる元軍人でテストパイロットだったチャック・イェーガー氏が死去したと報じられています。享年97歳でした。

NASAの長官ジム・ブライデンスタイン氏が出した声明として元テストパイロットのチャック・イェーガー氏が今週月曜日に死去したと発表しました。彼の妻ビクトリアさんはツイッター上で、「信じられないほど素晴らしいの人生、アメリカで最も偉大なパイロット、そして強さ、冒険、そして愛国心の遺産は永遠に記憶されます」とコメントを寄せています。

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イエーガー氏は1947年10月14日にカリフォルニア州上空で乗り込んだXS-1というロケットを搭載した航空機に乗り込み、人類で初めて音速(マッハ)を突破したパイロットとなりました。これは彼が50回目飛行を行ったときに記録したものになります。
ちなみにこの記録は当時極秘とされ、一年後イギリスが音速を突破したと発表されるまで隠されていました。

イエーガー氏によると、音速の壁を突破する時は激しい振動が発生すると言われていたもののこの時の衝撃がほとんど無かったと話しており、ゼリーを突き抜けるような感覚だったと話しています。

その後も彼の速度に対する挑戦は続き同年11月6日にはマッハ1.36。1948年3月には1.45を記録。そして1953年12月にはX-1Aでマッハ2.44を記録します。しかし最高速度に達した時、機体のバランスを崩し危険な状態に陥ったものの高度9000mで姿勢を取り戻し無事に着陸をしています。

その後は米空軍のテストパイロット学校の校長や高度記録に挑戦(トラブルで墜落したものの生還)。ベトナム戦争に指揮官として参加。1975年には退役し以降は空軍とNASAのテストパイロットアドバイザーとして働きました。

1997年10月14日にはイエーガー氏が音速を突破してから50周年となり、この時二人乗りのF-15Dに乗り込み50年前の同じ時間に再び音速を突破することができました。この飛行が軍における最後の飛行となりました。

また、彼が後悔したことを話しており、それは1941年に高校を卒業した後陸軍航空隊に入隊したことで大学教育を受けられなかったため宇宙飛行士になることができなかったこととだと口にしています。
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