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現在、アメリカで唯一運用されているのは民間企業であるスペースXが開発した宇宙船クルードラゴンです。当然NASAの厳しい審査の下、運用されているのですが、これに関して年末にも小児がん病院を支援する『寄付の民間宇宙旅行』となるインスピレーション4(Inspiration4)を実施すると発表しています。

海外の宇宙系ニュースサイトによると、今回の打ち上げはスペースXによる民間人の打ち上げミッションはセントジュードチルドレンズリサーチホスピタルの募金活動にあてられるといいます。

SpaceX announces Inspiration4, all-civilian space mission in support of St Jude's Hospital - NASASpaceFlight.com



この企画を参加しているのはアメリカの統合決済処理ソリューションプロバイダーである『Shift4 Payments』のジャレド・アイザックマンCEOで、彼は今回の打ち上げに関して104億円を世界最大の小児がん施設、セントジュード小児研究病院に寄付しクルードラゴンの4つの座席を購入しました。

この座席にはイザックマンCEO自身、セントジュード小児研究病院のアンバサダー、病院への寄付者、Shift4 Paymentsが実施するオンライン起業支援プログラムを利用した起業家の4人がそれぞれ搭乗します。今回の打ち上げについては小児がん研究を勧めるために約200億円以上を調達するという目標を掲げています。

▼イザックマンCEO
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具体的な打ち上げスケジュールは明らかになっていないものの、スペースXによると現在CEOとセントジュード小児研究病院のアンバサダーの女性がすでに選ばれており、残りの2人については3月上旬に発表予定です。

飛行計画関してはヴァージン・ギャラクティックやブルー・オリジンの高度100km程度に到達して落下する弾道宇宙旅行とは異なり、宇宙船を地球軌道に載せ数日間滞在したのち帰還するというフルの宇宙旅行計画となっています。

▼クルードラゴンの内部
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もちろん搭乗するのは全員が民間人で宇宙飛行士のような高度な訓練を受けた操縦手は存在しません。乗員となる4人は今後打ち上げまでに緊急時の訓練や宇宙服(耐圧スーツ)、また全体的なミッションにおけるシミュレーションを繰り返し行なうとしています。

『4人の民間人が民間企業の宇宙船に乗り地球軌道に乗る』というのは初の出来事で、また一つ人類史の宇宙開発に名を刻むことになります。
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