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アメリカが誇るM1 エイブラムス戦車。現代戦車の中では圧倒的に実戦経験が豊富な車両になるのですが、これに関して最新モデルとなるM1A2 SEPV3では車両重量が実に66.8トンと近年登場した戦車の中でもトップクラスの重さになると報じられています。

アメリカのディフェンスニュースが報じた内容として、M1A2戦車の最新バージョンM1A2 SEPV3は以前のSEPV2バージョンよりも更に4.6トンあまり重くなり73.6トンとなると報じています。

記事によると国防総省は「重量の増加は戦車の戦術輸送能力を制限することになる。現在の救助車、戦術橋、重機輸送車などはM1A2SEPV3戦車の重量に耐えることができません」と主張。一方で米陸軍に戦闘システムプロジェクト事務局は過去に「橋渡しや輸送は可能」「すべての戦場で使用することができ、信頼性と安全性を更に高める方法を探している」などと説明していました。

現代の戦車についてヨーロッパ、特に東ヨーロッパでは戦車や装甲戦闘車両の重量が特に懸念されており、道路や橋には重量制限があるため少なくともこれら地域での米製戦闘車両の輸送は難しいとしています。このように戦車装備を充実させて重量を増せばよいというものではなく、特に輸送面で障害物が増えることになります。米陸軍ははこのような地域に戦車を配備する案として既に演習を行っており、敵の侵入があれば直ちに戦車を派遣できるような体勢は整えているとのこと。

米陸軍によると、従来のSEPV2は64.6トン、SEPV3では66.8トンになりました。この大半を占めているのは新しく追加されるアクティブ防護システム『トロフィー』です。トロフィーは対戦車ミサイルなどを迎撃するシステムとのこと。



SEPV3では新たにプログラム制御の信管を備えたXM1147AMP多目的弾を使用できるよう火器管制装置が更新されており、他にも通信、電源、補助動力、電子抑制、消化システムも更新されているとのこと。

ちなみに他国の戦車としてはインドのアージュン Mk-IAの総重量は68.25トン、日本の10式戦車は44トン、欧州で多く運用されているレオパルト2A7は67トン、メルカバMk4が65トンとなっており、現代戦車の多くが50~60トン程度に収まっており、日本の戦車のみ40トン規模となっています。
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