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地球からも望遠鏡など使えば見ることができる月のクレーター。ほとんど風化が生じないため数億年前に形成されたであろうクレーターも存在し続けるのですが、先日新たに投入された人工衛星により、記録されていない新たなクレーターが約11万個発見されたと報じられています。

簡単にまとめると
  • 中国が打ち上げた月周回衛星により撮影されたデータをAIで処理
  • 既存の12倍の量が一度に検出された
  • サイズは1~100kmのものがほとんど、最大550kmがあった
  • クレーターは392年前から38億5000万年前に形成された
Space.comによると今回の成果は中国が投入した月周回衛星により収集されたデータを人工知能を利用しクレーターを発見するという方法で行われたもので、結果、月の低緯度から中緯度にかけて109,000個の新たなクレータを発見できたというものです。

これがどれほどの量になるのかについては、月のクレーターとして登録されている数の12倍を超える発見となったといい、研究成果はネイチャーコミュニケーションズで発表されているとのこと。

今回研究を行った中国の吉林大学の地球科学の准教授である研究主任著者のチェンヤン氏は「これは、月の中緯度および低緯度地域の自動抽出機能を備えた最大の月のクレーターデータベースです」と話しており、月のクレーターはは「太陽系の歴史を記録する」「化石の月」と同等物と見なすことができますと説明しています。

▼新たに発見された月のクレーター『兎』の模様に見える海には極端に少ない
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月は地球のように大気がほとんどなく、当然水による侵食も発生しません。しかし、月震など崩れるようなものは発生しており時間の経過と共に風化することがあるとのこと。風化する過程については識別と年代測定が非常に困難で時間がかかるため、既存のデータベースでも風化前と後で一致しないという結果も生じる可能性があると説明しています。

今回の発見については研究チームは新しいクレーターを見つけるためのアルゴリズムを入力し、嫦娥1号と嫦娥2号の月周回衛星によって収集されたデータに適用することで月面に109,956個の追加のクレーターを発見したとのこと。

発見されたクレーターのサイズは1km~100kmのものがほとんどだとしており、最大のものは550kmという特大サイズもあったとのこと。新しいクレーターの年代としては392年前から38億5000万年前に形成されたと考えられるものが捉えられたとしています。
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