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アメリカで運用されるほぼすべての戦闘機・爆撃機で運用可能な核兵器。これに関して、核爆発の爆風を避けるため水平飛行から機体を引き起こし背面飛行に移るまでに核爆弾を放り出すという攻撃方法がとられていたそうです。

F-104 Starfighter demonstrating the "toss bombing" technique that allows the aircraft to escape the effects of a nuclear bomb from r/interestingasfuck

The Aviationistに投稿された記事にると、1950~60年代に撮影された映像として動画では現在は退役したF-104スターファイターが低空飛行で侵入し、垂直にターンをする過程で搭載した戦術核兵器を放つという映像を紹介しています。

動画では所謂インメルマンターンをしながら核兵器を放つ様子が写しだされており、垂直に近い角度で無誘導の核兵器を投下し放物線を描きながら落下するまでの僅かな時間でパイロットは現場から離れ爆風から逃れるという行動をとるとのこと。

記事によるとこのような爆撃方法は機首を上に向けた45度、または今回のように90度の角度で核兵器が自動的に放たれるというもので、敵のレーダーをかいくぐるため低空かつ高速でターゲット近くまで接近しコンピュータで指示された地点でこの動作を実行するとのこと。

このような投下方法になるため命中率は下がるものの、核兵器という威力の強い兵器であるためそれほど問題にならないとのこと。



こちらの映像ではB-47という中型のジェット爆撃機が45度の角度で模擬爆弾を投下し反転し帰投する様子が写し出されています。

アメリカでは過去開発された攻撃機や爆撃機の中に超低空で敵地に侵入し核兵器を放つという機体が存在しており、その一部ではこのような飛行で行なう想定がされていたと考えられます。

何れにしても現代は弾道ミサイル技術や巡航ミサイル技術が向上したこともありこのような運用が行われているのかは不明なのですが、少なくとも冷戦時代はこのような運用の訓練が実施されていたと考えられます。