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新型コロナウイルスのワクチン開発が各国で行われているものの現在試験段階もしくは既に運用されているワクチンの予防効果がでています。これに関して中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)が開発し既に投与が行われているワクチンに関してその予防効果は50%程度しかないとブラジルメディアが伝えています。

ロイター通信が報じた内容としてブラジルでの行われた後期臨床試験(治験)で示された中国シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)製における新型コロナウイルスの予防効果は50.4%だったと、研究チームが1月12日発表したと報じています。

これまでシノバックのワクチンに関してはその有効性は様々なデータが報告されており、インドネシアはで行われた試験では有効性が65%、1万3000人が参加したブラジルでは軽度の症状に対して78%、中度から重度の症状では100%抑える効果を発揮したと発表していました。

しかし、ブラジルの試験で示されたシノバックワクチンの本当の有効性は50~60%だったとしています。ただ、この情報元についてはブラジルメディアはあくまで匿名の情報源を引用したとしており具体的なことは明らかになっていません。


なぜこのように国によって、中には国内でも有効性のブレ幅が大きいのか。これはファイザーやモデルナは違うものの、イギリスのアストラゼネカも同様だったとのこと。ただ、中国のシノバックについては西側のワクチンとは異なり試験内容や安全性の情報開示が少ない上に、特にブラジルでは中国との関わりに対する『政争の具』と化しているといい、中国寄りの立場の人間は高い有効性を示すデータを発表するなどしている可能性が考えられます。

サンパウロ州にあるブタンタン研究所の臨床研究担当医療ディレクターは「これは集団免疫を形成するために効果的であり、世界保健機関(WHO)が発表した最低の効能要件(50%)を満たしていることを示す結果だ」と評価しているとのこと。

ただこれはあくまで全国民が接種した場合に有効なものだと考えられ、仮にシノバックが50%しか効果を発揮しないのであれば接種したとしても集団免疫の効果は限定的と考えられます。

参考
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