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人間がパソコンに文字を入力するときに使用するキーボード。文字以外も制作やゲームではキーボード自体がソフトを操作するデバイスになるのですが、iPhoneでおなじみのアップル社がこのキーに小さい画面を埋め込むという特許を出願したと報じられています。

詳細は不明なのですが、今回アップル社が出願した特許は通常のキー配列つまり左上からQWERT…というおなじみの配列を使うのではなく、ディスプレイを埋め込むことで例えばキー上にその国の言語を表示することができるようになるとしています。もちろん文字列も自由に入れ替えられるようになるとのこと。

Apple Patents Tech to Put Tiny Screen on Every Keyboard Key

記載されている内容が少なくどのような特許になっているのかは不明なのですが、例えばキーボードを利用したソフトのショートカットキーであればそのソフトごとにどのショートカットなのかキー上に『貼り付け』『切り取り』などと絵や文字として表示することもできるようになると思います。

もちろんゲームなどでも同様で従来『W』は前進、『A』は左移動という一般的なものはよいとして『Z
 』は拾う、『X』は特殊アクションなど、いちいち覚えるものが膨大でこれらもキー上にどのようにアクションをするのか色彩豊かに表示することができれば初心者もプレイしやすいゲームになることは間違いありません。

記事によると、キーボードが誕生以降ほとんど姿かたちを変えていないことについては根本的に革新させることが難しいハードウェアだと理由を挙げています。その理由の一つとして、利用者の指による衝撃に耐える必要があり過去にアップル社が出したキーボードも不具合が相次ぎキーボードの設計を放棄した出来事もあったとも紹介されています。

難しい問題としては上下に動くキーボードにいったいどのように給電するのかです。つまり配線など考えられる給電が行われたとしても従来のキーボードよりも明らかに故障しやすいものになるのは明白です。既に1000円もしないようなキーボードもある一方で、既に開発されている15個のキーで2万円もするような高コストのキーボードをいったい誰が買うのか。

仮にそのようなキーボードが誕生したとしても一部のキー、例えばファンクションキーなど重要なキーのみディスプレイを搭載するなど限られたものになると考えられます。