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 「地球が丸く写っている写真は加工写真だ!」などと主張しているのは地球平面協会(Flat Earth Society)という団体です。今回は彼らの主張を幾つか紹介していきます。

地球の姿は球体であるというのは「地球球体説」といいますよね。これとは別に「地球平面説」というのがあります。文字通り地球は平面であるという説なんですが、1519年にフェルディナンド・マゼランが世界一周の航海を達成した事により世界の端と端は繋がっていることが証明され地球平面説は否定されました。しかし、21世紀になった現在も地球は平面であると主張している団体があるそうです。

地球平面協会
その主たる団体は地球平面協会です。1956年、イギリス人であるサミュエル・シェーントンという人物がが立ち上げた協会なんですが、これまでどのような主張をしてきたのか紹介していきましょう。

地球平面協会が主張する地球の姿
・地球は球ではなく円盤型をしている
・北極が円盤の中心にあり、円盤の外周(南極)は45mの高い氷の壁で囲まれている。
・太陽と月の直径はいずれも52km程度である。
・地球に重力はなく、暗黒エネルギーによって絶えず上昇し続けている。
など


 彼らの主張を補足すると、まず円盤の外周は45mの高い氷の壁について、「飛び越えたらどうなるのか」という点について、協会は「NASAが(人が落ちないように)監視している」としています。また、月が三日月、満月と見え方が変わる月食については「反月」と呼ばれる目に見えない天体が存在していてこれが月を隠すことによって月が見えなくなると述べています。重力については絶えず上昇を続けていることで周りが落ちているように見えると主張しています。(※1G(9.8m/s^2)の加速度で上昇し続けた場合1年あまりで光速超える速度になる)

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写真:国際連合の旗。北極を中心とした正距方位図法で描かれたものだが、協会が主張する地球の姿と同じだという。

 また、「世に出回っている地球の写真はすべて画像加工されたものだ」と主張しており、宇宙開発についても協会は「宇宙開発計画は理論上コストがかからないもの」と述べ「政府からお金を得るために、難しいものにしている」などとしています。

 「協会側は平面であること証明したことはあるのか」という点なんですが、1901年にロウボトムによるベッドフォード川で地球が平面であること証明する観測実験が行われています。しかし、当時の科学雑誌には複数の角度からそれを否定する記事が掲載されたとのことです。その後証明する実験が行われたのかは不明です。

参考:Wikipediaロケットニュース