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寒い日が続くと食べたくなるのが鍋、そして辛い料理。体があたたまるという理由から辛い物を好んで食べている人もいると思うんですが、中国では激辛料理を食べたところ、大量吐血し死亡するという出来事があったそうです。

中国では年間を通じて食べられるという言う鍋料理『火鍋(ひなべ、フゥオグゥオ)』。湖北省武漢市では冬になるとよく食べられるようになる火鍋を口にし死亡するという出来事がありました。

死亡したのは26歳の男性。12月3日夜、有人らと飲食店でビールを飲みながら火鍋を食べていました。男性らは、気温が下がっていることから激辛指数最高の鍋を注文し食べていたといいます。


火鍋
写真:重慶火鍋

火鍋は中国全土に見られ、北京火鍋・重慶火鍋など種類は多く使用される食材や味付けも様々である。白湯(パイタン)と呼ばれる白濁のスープと、唐辛子や山椒など調味料を沢山入れた辛い味付けの紅湯の麻辣(マーラー)スープの2種類を別々に入れて煮立て、好みの食材を好みのスープに入れて煮て食べる「鴛鴦火鍋」(ユアンヤンフオグオ。二色鍋)と呼ばれる形式も多く見受けられる。

食べ始めてからしばらくしたとき仲間の一人が胃痛を訴えたといいます。しかし、そのまま食べ続け食事を終えたと同時に吐血。友人らにより武漢市第三医院に運ばれたものの意識が薄く顔色も青ざめていたといいます。

その後、まもなくして男性が死亡。医師によると健康上の問題が無いため激辛鍋料理を食べたことで胃壁に病変が発生し出血したとしています。男性は病院に運ばれてから800ccほど吐血しており、胃の中には血液400ccほどが残っていました。男性の吐血量は延べ1500ccに達したと考えられているそうです。

鍋病人

同医師によると、冬になると「火鍋」が原因で入院する「鍋病人」が多いらしく、入院患者の実に15%がそれにあたるとしてます。運ばれてくる患者は若い人が多く食べた鍋料理はそれほど辛い味つけではなく、食べている途中に痛みを感じたりしなくても食事を終えた直後に吐血したケースが目立つと述べています。

一方、専門家は「冬は消化器官からの出血が多発する」「飲食店で『火鍋』を食べるには週に一度程度にしておくのがよい。もっと大切なことは辛さを控えめにすることだ」とコメントしています。

これから寒さも強くなるにつれ辛めの味付けをされる人も多いと思います。皆さんは「鍋病人」にならないよう注意しましょう。