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ここ最近、終末論で話題になった世界の終わり。「人類滅亡」といういつものヤツなんですが、実際に世界の終わりが小惑星によって発生しないとも言い切れません。
今回はアメリカの大学が考えた地球に脅威を与える小惑星を迎撃し破壊する方法を紹介します。

地球上から大半の生物がいなくなるという絶滅はこれまで5回発生していると言われています。その中で最も知られているのが白亜紀末に発生した大量絶滅です。恐竜達が姿を消したのもこの時期と言われているんですが、絶滅が発生した理由はいくつあり、一般的にはメキシコのユカタン半島付近に直径10kmの隕石が衝突したことが原因と考えられています。

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そんな宇宙からの脅威に対応しようとアイオワ州立大学が考えだしたのは1発の爆弾と、1発の核兵器で小惑星を破壊するという案です。「超高速小惑星迎撃船(Hypervelocity Asteroid Intercept Vehicle、略してHAIV)」という無人船はアメリカのデルタシリーズで打ち上げ、地球に脅威を与える小惑星に対し最初に穴を開ける爆弾をぶつけ、その後核兵器を搭載した迎撃船本体を衝突、地中に入ったところで起爆し破壊するというものになっています。

この案について、研究のリーダーン・ウィー(Bong Wie)氏は「現実的に有効な解決策であり、コスト効率が高く、経済的にも技術的にも実行可能な解決策です。」とNASA主催のカンファレンスで発言しています。

これまでも、地球の外からやって来る巨大隕石(小惑星)について、NASAは地球近傍天体専用の「パンスターズ」という望遠鏡が1台設置している他、ロシアのドミトリー・ロゴージン氏がアメリカとロシアのミサイル防衛システム連結し、小惑星から地球を防衛するなどと発言したことがあるとされています。

参考:ギズモード・ジャパン