
大食いにも関わらず太らない人、水だけ飲んでも太る人。人それぞれ太りやすい太りにくいがあるですが、中国上海の大学が行った研究によると肥満患者に対し特定の腸内細菌を減らしたところ、半年間で劇的な減量に成功したと発表しました。
12月13日発行の国際微生物生態学会の学会誌・ISMEジャーナルに掲載された上海交通大学の趙立平(ジャオ・リーピン)教授ら行った研究によると、ある種の腸内細菌を減らすことで減量どころか高血糖、高血圧、高血脂などの症状治すこともできることが分かりました。
今回の研究で被験者となったのは体重175kgの肥満患者。この患者は腸内の1/3を占める細菌から『内毒素』を発生させる病原菌がいるのを発見。その患者に適切な栄養指導を行ったところ、問題の病原菌の量は短時間でゼロになり、体重は半年間で51.4kg減、そのほか高血糖、高血圧、高血脂などの症状も正常に戻ったといいます。
趙教授は腸内細菌のなかから問題となった病原菌を採取し、無菌マウスに移植したところ、マウスに深刻な肥満と糖尿病の初期症状であるインスリン抵抗性が見られたとしています。

これまで、人の腸内細菌の変化が『肥満や糖尿病の原因』となるのか、それとも『肥満や糖尿病の結果として起こったこと』なのか研究者の意見は2つにわかれていたそうなんですが、趙教授の研究から、腸内細菌が肥満の原因であることが明らかになったとしています。
人の腸内には約1000種類の腸内細菌が生きており、その総重量は成人で約1.5kg。その細胞総数は人体自身の細胞総数の約10倍といわれ、遺伝子の総数は人体自身の遺伝子総数の約100倍に相当するとされています。
参考:Record China
今回の研究で被験者となったのは体重175kgの肥満患者。この患者は腸内の1/3を占める細菌から『内毒素』を発生させる病原菌がいるのを発見。その患者に適切な栄養指導を行ったところ、問題の病原菌の量は短時間でゼロになり、体重は半年間で51.4kg減、そのほか高血糖、高血圧、高血脂などの症状も正常に戻ったといいます。
趙教授は腸内細菌のなかから問題となった病原菌を採取し、無菌マウスに移植したところ、マウスに深刻な肥満と糖尿病の初期症状であるインスリン抵抗性が見られたとしています。

写真:人間の腸内細菌
左上からから、バクテロイデス、ウエルシュ菌、腸球菌、ビフィズス菌、嫌気性球菌、クロストリジウム。
左上からから、バクテロイデス、ウエルシュ菌、腸球菌、ビフィズス菌、嫌気性球菌、クロストリジウム。
これまで、人の腸内細菌の変化が『肥満や糖尿病の原因』となるのか、それとも『肥満や糖尿病の結果として起こったこと』なのか研究者の意見は2つにわかれていたそうなんですが、趙教授の研究から、腸内細菌が肥満の原因であることが明らかになったとしています。
人の腸内には約1000種類の腸内細菌が生きており、その総重量は成人で約1.5kg。その細胞総数は人体自身の細胞総数の約10倍といわれ、遺伝子の総数は人体自身の遺伝子総数の約100倍に相当するとされています。
参考:Record China