
8世紀の地球に降り注いでいた強烈な宇宙線の発生源について、2つのブラックホールが衝突した結果生じた可能性があるとの研究が発表されました。
太陽の何十倍もある恒星が一生を終えた時やブラックホール同士の衝突など、このとき発生すると言われるのはガンマ線バーストです。ガンマ線バーストは大半が10秒以下の照射時間にも関わらず、これが原因で生物を絶滅させるエネルギーがあります。
ガンマ線バーストは1日に数回観測されており、そのほとんどが地球には全く影響のないものなです。しかし、西暦774年前後に発生したと思われるガンマ線バーストは地上にまで降り注いだとされ、その痕跡が日本の縄文杉から発見されています。
原因についてはバーストが超新星爆発によるものか、太陽の巨大フレア爆発なのかは分かっていなかったものの、2013年1月21日、英国王立天文学会の専門誌「Monthly Notices」に掲載された研究内容によると、2つのブラックホールが衝突した結果生じた可能性があるとしているそうです。
また、論文によるとガンマ線バーストは3000光年よりも遠い位置で発生したとみられており、仮にこれよりも近い距離で発生し地球に降り注いでいたら生態系に甚大な被害あったとのことです。
NASA とカンザス大学の研究者によると、較的地球に近い恒星の爆発によるガンマ線放出の計算を行ったところ、この爆発で地球にはわずか10秒間しかガンマ線は降り注がないものの、これによってオゾン層の半分程度がなくなるとしています。消失したオゾン層の回復には5年を要するとされ、この間に太陽からの紫外線が地上や海・湖沼の表面近くに生息する生命の大半を死滅。食物連鎖も破壊され絶滅が発生するとしています。
現在、地球の近くでガンマ線バーストが起こる可能性は非常に小さいとする一方で、NASA の研究者は過去数十億年の間に少なくとも1回は地球にガンマ線が降り注ぐほど近い距離でバーストが起きただろうとしています。
参考: AFP BB NEWS
ガンマ線バーストは1日に数回観測されており、そのほとんどが地球には全く影響のないものなです。しかし、西暦774年前後に発生したと思われるガンマ線バーストは地上にまで降り注いだとされ、その痕跡が日本の縄文杉から発見されています。
原因についてはバーストが超新星爆発によるものか、太陽の巨大フレア爆発なのかは分かっていなかったものの、2013年1月21日、英国王立天文学会の専門誌「Monthly Notices」に掲載された研究内容によると、2つのブラックホールが衝突した結果生じた可能性があるとしているそうです。
また、論文によるとガンマ線バーストは3000光年よりも遠い位置で発生したとみられており、仮にこれよりも近い距離で発生し地球に降り注いでいたら生態系に甚大な被害あったとのことです。
ガンマ線バーストと大量絶滅
NASA とカンザス大学の研究者によると、較的地球に近い恒星の爆発によるガンマ線放出の計算を行ったところ、この爆発で地球にはわずか10秒間しかガンマ線は降り注がないものの、これによってオゾン層の半分程度がなくなるとしています。消失したオゾン層の回復には5年を要するとされ、この間に太陽からの紫外線が地上や海・湖沼の表面近くに生息する生命の大半を死滅。食物連鎖も破壊され絶滅が発生するとしています。
現在、地球の近くでガンマ線バーストが起こる可能性は非常に小さいとする一方で、NASA の研究者は過去数十億年の間に少なくとも1回は地球にガンマ線が降り注ぐほど近い距離でバーストが起きただろうとしています。
参考: AFP BB NEWS