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現在、南半球で観測可能なパンスターズ彗星が3月7日以降北半球でも観測できるようになります。今回はパンスターズ彗星の見え方について紹介していきます。

「C/2011 L4」ことパンスターズ彗星は太陽に移動しているんですが、現在、南半球でのみ観測可能なこの彗星が3月7日(米国時間)からは北半球でも観測可能になります。

パンスターズ彗星は地球に最も近づくのは3月10日頃(日曜日)で、日本では夕空から日没直後の西の空で見ることができます。等級は2ということで、肉眼でも観測は可能です。ただし、東京では日の入り時刻は18時前、パンスターズ彗星が沈むのが19時前と1時間程度しかなく、見える角度も10度前後と低いため、観測には高い建物や見晴らしの良い場所をオススメします。

パンスターズ彗星
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Photo:やる時はやりまっせ!

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Photo:National Geographic

パンスターズ彗星の今後の動きとしては3月下旬~4月上旬頃になると少しずつ高度を上げながら日没後の西の空と、日の出前の東の空の1日2回観測できるようになります。パンスターズ彗星は4月下旬まで観測できるものの、明るさも5~6等級まで落ちるため肉眼で見ること不可能になります。
また彗星が見える角度を知る方法として、腕を伸ばして親指の第一関節から指先までの高さが約5度になるそうです。つまり、地平線や水平線から親指2つほどの高さで夜空が見えれば彗星の観測が可能になります。

以下はパンスターズ彗星の観測できる位置(夕方・明け方)

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参考:国立天文台