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来年にも打ち上げ試験が行われる予定の米オリオン宇宙船について、帰還時の回収方法が明らかになりました。どうやら歴代のカプセル型宇宙船と同じように海上に着水しその後回収されるそうです。

アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、スペースシャトルに変わる次世代宇宙船「オリオン」の回収方法がようやく決まったと伝えています。

宇宙から帰還した宇宙船は陸上もしくは海上に落下することになるんですが、オリオンはこれまで、そのどちらかになるのか、またどのように回収するのかは決まっていなかったといいます。
NASAによると、オリオン宇宙船はアメリカが開発したマーキュリー、ジェミニ、アポロ宇宙船と同じように海上に着水。その後ドック型揚陸艦 LPD(Landing Platform Dock )からゴムボートを派遣し、オリオンと繋ぎLPDまで移動。LPD内に入ったら内部の海水を排出し回収作業を完了するとしています。

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オリオン宇宙船の着水試験

着水試験は落下速度や角度を変更し何度もテストが行われています。

これまで、シャトル意外は何れもヘリで回収されていた歴代宇宙船について、なぜドック型揚陸艦を使用する理由としてはオリオン宇宙船が重く、ヘリで回収することは困難であるという見方があるそうです。
オリオン宇宙船の帰還を含む初試験は来年の早い時期に行われる計画です。

ちなみにロシアのソユーズ宇宙船は同じカプセル型でも地上への着陸を行うタイプで、着地寸前で逆推進ロケットに点火し衝撃を和らげています。