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いつも同じ食べ物じゃ可哀想ということで、ネコにちょっと甘いものを与えてみた方もいらっしゃると思います。人間には甘くて美味しい食べ物でも、残念ながらネコは甘みを感じることが出来ず、これは遺伝子レベルの問題だとアメリカの研究所が発表しました。

アメリカ、モネル化学感覚研究所のLeslie Stein博士によると、ネコ科の動物は甘味を知覚するための受容体遺伝子に異常があり甘みを感じることができないこと突き止めました。具体的には甘味を知覚するための受容体遺伝子は2組が繋がることで機能するものの、ネコ科の動物はその一方が壊れているか、つながっていても機能していないと説明しています。

元となった研究はフィラデルフィア動物園にて行われた研究でライオン、トラ、チーター、そして2匹のイエネコを対象に、砂糖水と普通の水の2種類の水を与えて、ネコ科の動物がそのどちらを選ぶのか実験を行いました。その結果、ネコ科の動物はこの2種類の水を区別はしないということが判ったといいます。



実際のところ、ネコ科の動物がどのような味覚を持っているか全ては分かっていないそうで、少なくとも塩味は知覚するだけ分かっているといいます。

参考: ScienceNewsline