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昔から伝わる風習というのが日本でもありますよね。例えば、冬至に食べる「カボチャ」、 土用の丑の日に「うなぎ」などなんですが、韓国にはこれとよく似た風習として黄砂には豚肉が効くという言い伝えがあるといいます。

中国に比較的近いということで、日本よりも黄砂やPM2.5が多く飛来しているといわれる韓国。それにもかかわらず韓国ではマスクをしている人はほとんどいないといいます。マスクについては確かに日本が『異常』とも言われることがあるんですが、実際のところは黄砂以外にも花粉が飛んでくるので、花粉症対策としてマスクをつけている人も多く見受けられます。

さて、そんなマスクをしない韓国ではどのように黄砂対策をしているのでしょうか。実は、見出しにも書いたように韓国では「体内に入ったホコリや重金属などを除去するのに豚肉を食べると良い」という昔から伝わる風習があるらしく、黄砂以外にも例えばホコリがたくさん出る引っ越しや大掃除、また炭鉱などの鉱山労働者や建設労働者などもそのような理由から豚肉を口にすることがあるといいます。

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日本とその周辺を覆う黄砂(Jacques Descloitres, MODIS Land Rapid Response Team, NASA/GSFC)

どういう理由から豚肉なのか。韓国では焼肉と言うともっぱら豚肉が食べられることから、日本で言うと「焼肉(牛肉)を食べてスタミナをつけろ!」的な意味合いから来ているものだと考えられます。もちろん、豚肉を食べることで黄砂やホコリ、重金属が外に排出される効果があるのかは不明です。 
ちなみに、本場中国では北京中医医院呼吸科の苑恵清(ユエン・フイチン)主任医師の話として、「PM2.5を排出する上で重要なのは肺胞表面の活性物質。肺の異物を排除する機能を高めるためには、シロキクラゲ、氷砂糖、ハスの種、レンコンなどを食べると良い。ナツメも精を補うことができるほか、シロキクラゲのシロップ煮もお薦め。もちろん、キクラゲも体内の毒素排出に役立つ」と人民日報海外版で伝えています。

参考: ライブドアニュース