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車であれ、飛行機、船は重量が増えれば燃費が悪くなるのは当たり前。では燃費が悪くなる重量の元でもある、つまり『人間の体重』で料金は買えないのはおかしいと主張しているのはノルウェーの経済学者です。

ノルウェーのソグン・オ・フィヨラーネ大学の経済学者、バラト・P・バッタ氏は支出の多くを燃料費が占める航空業界の救済策として「体重に応じて支払う方式」を提唱しました。これは学会誌「Journal of Revenue and Pricing Management(収入と価格設定管理)」に掲載された論文なんですが、世界中で物議を醸しているといいます。

バッタ氏は論文で機体の重量が1キロ減るごとに3000ドル(約28万円)相当の燃料が節約できると計算しており、「許容量をオーバーした超過手荷物には追加料金をとっているのだから、体重の「超過分」にも料金を課してはどうか」と主張をしています。

体重に基づく航空料金の課金方法としては
  • 体重1キロごとに課金する方法
  • 太った乗客には一定の追加料金を課し体重が軽い乗客には割引する方法
  • 体重によって料金を「高額」「一般」「低額」の3グループに分ける方法
の3つを挙げています。

ここで問題になるのは太っている人に対し差別的な行為ではないのかという点。これについてバッタ氏は「体重に応じて支払う方式」は、体重が重い人たちへの差別と捉えられる可能性があると認めているといいます。

航空会社としてはこれまで、仏エールフランスは「体重が多い乗客」に対し25%の割引料金でエコノミー席の2席目を購入するよう求めており、ただし離陸後に1席でも空席があれば2席目分の代金は全額払い戻すという工夫を行なっています。 

このバッタ氏の太っている人は別料金案に2ちゃんねるでは肯定的な意見が多く、「体重だと太っている人だけじゃなくて、背の高い奴や筋肉質の人も引っかかる、区別としては問題ない」「痩せてる人は割引の方がイメージはいいな」、また『1kgあたり28万円の燃料』について「これならば手荷物と体重込で料金を払うべきだ」とコメントもありました。
また、旅客機だけではなく、「電車も別料金にしてくれ」「太っている人はスペースを取り過ぎる」などの意見も複数書き込まれていました。