H7N9

連日テレビではH7N9型鳥インフルエンザが報道されていますが、これまで分かったことは一般的なインフルエンザやSARSよりも発症から重症化する期間が短く、また確率も非常に高いとのことです。

H7N9型鳥インフルエンザが人に感染していることが確認され、これまで6日現在で6名が死亡しています。広州市中医薬大学の林興棟(リィン・シンチェン)教授によると発症した場合、重症化する割合が新型インフルエンザいわゆるSARSが30%だったのに対し、H7N9型の場合は90%と異常に高く、また発症から最短7日で死亡する例確認されています。

また現在の死亡率も30~40%と高く、この理由については「発症から重症化までの期間の短さだ」と指摘してます。一般のインフルエンザで発症まで重症に至るのは7日程度、SARSで10日程度、一方H7N9型鳥インフルエンザは発症から3~5日で重症化する傾向がみられるといいます。このことから病院に来た時には既に手遅れか、重い症状になっている場合が多いということのようです。

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画像:杭州市、67歳男性の治療現場

中国の国家衛生・計画生育委員会はH7N9型鳥インフルエンザの診断基準を発表しており、H7N9型の潜伏期間は7日間前後で、症状は一般的なインフルエンザと似ているとしています。 主な症状は、発熱や咳、痰に頭痛、筋肉の痛みや倦怠感を感じるという。重症患者は病状の進行が速く、重度の肺炎を患い、39℃前後の高熱を維持。また、呼吸困難に陥り、血が混じった痰などの症状もあるといいます。

WHOは、H7N9型鳥インフルエンザウイルスについて「感染拡大の危険性は比較的低い」とし緊急対策委員会を設置する計画は今のところありません。また、「鳥インフルを理由にした旅行・通商の制限については推奨しない」とし冷静な対応を促しています。ちなみにWHOのトップ、事務局長は中国上海出身の陳馮富珍氏です。

参考:Record China