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開発が進められているステルス戦闘機『F-35』のB型について、先日夜間の垂直離着陸試験が行われ成功したと発表がありました。

今月2日、アメリカ・メリーランド州パタクセントリバー海軍航空基地でF-35Bを使用した初めての夜間の短距離離陸、及び垂直着陸試験が行われ成功したと発表がありました。

同機を操縦していたのは海兵隊テストパイロット、C.R. Clift少佐で夜間着陸におけるヘルメットと照明条件に関するデータを収集するために行われました。試験の成功によりF-35B及びパイロットが使用するヘッドマウントディスプレイ (HMD)は情報表示と連動しながら視界が著しく悪化する夜間においても正確に垂直離着陸できることを証明しました。


F-35B

F-35は通常離着陸型のF-35A、カタパルトを使用した空母艦載型のF-35C、そして短距離離陸・垂直着陸型のF-35Bの3タイプが開発されています。F-35Bは海兵隊向けに設計された機体で、カタパルトや着陸装置のアレスティング・ワイヤーが無い強襲揚陸艦やイギリスのスキージャンプ式の空母での使用が想定されています。

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F-35Bのリフトファン

F-35B最大の特徴はエンジンのノズルを折り曲げることにより短距離で離陸できたり、完全に下方向に下方に向けることで垂直離着陸も可能なことです。機体の前方にはエンジンから動力を得て稼働する巨大なリフトファンがあり、こちらも離着陸の際に使用されます。

強襲揚陸艦 スワプで行われた離着陸試験
参考:Digibo