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非常に明るく、日中でも観測できる可能性があるアイソン彗星が地球に接近中です。NASAは同彗星をハッブル宇宙望遠鏡で撮影し画像を公開しました。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は4月23日、4月10日に撮影したアイソン彗星(C/2012 S1 ISON)の最新画像を公開しました。

流星物質情勢室(MEO)の主任科学者ウィリアム・クック氏によると、現在は地球から約4億5100万キロ離れた、火星と木星の軌道間にある小惑星帯の外縁付近を移動しており、ハッブル宇宙望遠鏡を使用した観測では、彗星の大きさは6.4km以下であることが分かったとのことです。

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画像:アイソン彗星(可視光によって撮影されたもので分かりやすいように、青色の着色加工が施されている)

NASAによると、彗星はまだ活動的ではないものの毎分50トンのチリを放出しており、“尾”の長さは6万キロ以上に伸びているそうです。同彗星は今年11月に太陽に最接近し、その時はさらに明るく成長し、無事に太陽を通過した場合、2013年12月にも北半球の日本でも肉眼で観測できると期待されています。

アイソン彗星は2013年11月28日に視等級がマイナスになり、史上最も明るくなった1680年の大彗星と呼ばれるキルヒ彗星を超える明るさになる可能性があると言われています。