先日、NASAが今後行うミッションとして小惑星を捕獲し月の軌道まで持ち帰るという内容を発表しました。今回はその詳細が明らかになったので簡単に紹介していこうと思います。
オバマ大統領が2013年4月に提出した2014会計年度予算教書に盛り込まれたのは宇宙空間で小惑星を捕獲し月に近い宇宙空間まで持ってくるという計画です。実現させる予算としてNASAは1億ドル(99億円)を要求しているんですが、その具体的な計画の内容が明らかになりました。
1億ドルの使い道は小惑星を捕獲する技術の開発に4000万ドル、電気推進エンジンの開発に3800万ドルで合計7800万ドル。そして小惑星の捜索に2000万ドル、小惑星の地球衝突に備えた研究に700万ドルが当てられています。
合計7800万ドルが割り当てられたのはこちらの小惑星を捕獲し持ち帰る宇宙船、ARC(Asteroid Capture and Return)のプロトタイプ設計・各種テストです。ARCは十角形のソーラーパネル2つと宇宙船本体、前方の直径50フィート(約15m)の巨大な捕獲用袋からなります。
NASAとしては2017年前後にアトラスVを使用しARCを打ち上げ、約2年かけ地球に接近する小惑星を捕獲します。捕獲した小惑星は90日かけゆっくりと袋を閉じ月付近に持ち帰ることになるんですが、これには2~6年の時間がかかると見込まれています。
ARCは小惑星と共にラグランジュ2と呼ばれる地球から見て月の後ろ側に投入され、2021年までにNASAが現在開発中の大型ロケット、スペース・ローンチ・システム(SLS)とオリオン有人宇宙船を使い有人の小惑星探査を行うとしています。
今回の予算とNASAの計画についてNASAのチャールズ・ボウルデン長官は「私たちは小惑星を見つけ、捕まえ、移動させるという世界初の計画を実施します。この計画は、新たな科学上の発見や技術の開発、そして私たちの地球を保護するのに役立つ、前例のない技術的な偉業となります。この構想はNASAの持つ科学力と技術力、そして2025年までに小惑星に人を送り込むという計画の達成に向けた有人宇宙技術、そのすべての力を結集させたものになります」と述べています。
計画における最終的な費用は26億ドル(約2590億円)とされ、これは火星に送り込まれたキュリオシティのミッションとほぼ同額になっているそうです。
参考:Gizmodo
1億ドルの使い道は小惑星を捕獲する技術の開発に4000万ドル、電気推進エンジンの開発に3800万ドルで合計7800万ドル。そして小惑星の捜索に2000万ドル、小惑星の地球衝突に備えた研究に700万ドルが当てられています。
合計7800万ドルが割り当てられたのはこちらの小惑星を捕獲し持ち帰る宇宙船、ARC(Asteroid Capture and Return)のプロトタイプ設計・各種テストです。ARCは十角形のソーラーパネル2つと宇宙船本体、前方の直径50フィート(約15m)の巨大な捕獲用袋からなります。
NASAとしては2017年前後にアトラスVを使用しARCを打ち上げ、約2年かけ地球に接近する小惑星を捕獲します。捕獲した小惑星は90日かけゆっくりと袋を閉じ月付近に持ち帰ることになるんですが、これには2~6年の時間がかかると見込まれています。
ARCは小惑星と共にラグランジュ2と呼ばれる地球から見て月の後ろ側に投入され、2021年までにNASAが現在開発中の大型ロケット、スペース・ローンチ・システム(SLS)とオリオン有人宇宙船を使い有人の小惑星探査を行うとしています。
今回の予算とNASAの計画についてNASAのチャールズ・ボウルデン長官は「私たちは小惑星を見つけ、捕まえ、移動させるという世界初の計画を実施します。この計画は、新たな科学上の発見や技術の開発、そして私たちの地球を保護するのに役立つ、前例のない技術的な偉業となります。この構想はNASAの持つ科学力と技術力、そして2025年までに小惑星に人を送り込むという計画の達成に向けた有人宇宙技術、そのすべての力を結集させたものになります」と述べています。
計画における最終的な費用は26億ドル(約2590億円)とされ、これは火星に送り込まれたキュリオシティのミッションとほぼ同額になっているそうです。
参考:Gizmodo