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「私の夢はヘリコプターを使って牛や羊を放牧させること」。中国の農村で暮らすとある男性が自作のヘリコプターを作ってしまいました。

華西都市報は18日、中国・四川省の農村で暮らす65歳の農民男性が自作ヘリコプターを製造していると報じました。男性は同省涼山州雷波県に住む韓拉莫(ハン・ラーモー)さん。彼には幼いことから夢があり、それは「ヘリコプターを使って牛や羊を放牧させる」というものです。

「放牧に何故ヘリが必要なの?」と誰もが不思議に思うんですが、韓さんが住む村は深い山あいにあり急こう配の山の斜面で放牧をするのは困難だそうです。そこで韓さんは「ヘリコプターがあれば、わざわざ人間が斜面を上り下りしなくても済む」ということで作っているそうです。

韓さんは小学校を3年間しか通っていないものの、根っからの機械好き。耕うん機が故障しても自身で修理することができるといいます。ヘリコプターを作り始めたのは2010年頃からで、ヘリコプターが飛行する原理を独学で学び何度も設計図を書き続けていたといいます。

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これまで数万元(数十万円)の費用を投じてできたヘリコプターは、バイクを流用しヘリコプターの形にした簡単なもの。そのため手作り感が出まくりの作品に仕上がっており、メインローターを回すエンジンも上部に取り付けただけだそうです。

「残っているのはプロペラの取りつけと回線の調整だけ」と語る韓さん。何か重要なものを見としている感じもするお手製ヘリコプターは、完成間近ということで初飛行は2013年6月12日の“端午節”を予定しているといいます。

テールローター側から見た自作ヘリ
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参考:Record China