マイクロソフト創業者ポールアレン氏は、第二次世界大戦時に製造された弾道ミサイルとして知られるドイツのV-2ロケットを修復、復元し航空宇宙博物館で公開することが決まったそうです。
過去10年がかりで進めてきたV-2ロケットの復元作業がこの度終了し、同氏が運営する航空宇宙博物館の「Flying Heritage Collection(フライング・ヘリテッジ・コレクション)」で展示することが決まりました。
V-2ロケットは現在、世界に16基確認されておりアレン氏が購入したのは2003年とのこと。それ以来損失していた外装パネルの復元など、修復作業を進めていたといいます。
今回完全な形として修復されたV-2は一部外装パネルを外し、入場者はV-2の内部構造を見ることができるよう工夫されています。
フライング・ヘリテッジ・コレクションには今回展示されるV-2以外にも第1次と第2次世界大戦、ベトナム戦争などで使用された戦闘機や武器が多数展示されています。その中には飛行可能な状態に復元された日本の零式艦上戦闘機A6M3-22も含まれます。
同博物館は入場料金は大人12ドル、子供8ドルで、開館時間は毎週火曜から日曜、10時から17時までとなっています。
全長約14m、直径約1.7mのV-2は第二次世界大戦中にドイツが開発した世界初の軍事用液体燃料ロケット(弾道ミサイル)。『V-2』とは宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスが命名した報復兵器第2号 (Vergeltungswaffe 2) を指します。推進剤はアルコール(エタノール)と水の混合燃料と液体酸素で、約1,000kgの弾頭を300km先に運ぶ性能がありました。
V-2は第二次世界大戦末期、主にドイツ周辺国に打ち込まれその数はベルギー1,662発、フランス76発、イギリス(ロンドン)1,402発、オランダ19発となっています。第二次世界大戦後、V-2ロケット開発者や生産者とロケットのパーツはアメリカとロシアに渡り、戦後の宇宙開発や弾道ミサイルの開発に使われました。
1946年10月24日、米ニューメキシコ州ホワイトサンズ・ミサイル実験場からV-2ロケットを打ち上げ、搭載されたカメラを使用し世界で初めて宇宙から地球の姿を撮影しています。
写真:アメリカがV-2を使用し撮影した地球
参考:Digibo
V-2ロケットは現在、世界に16基確認されておりアレン氏が購入したのは2003年とのこと。それ以来損失していた外装パネルの復元など、修復作業を進めていたといいます。
今回完全な形として修復されたV-2は一部外装パネルを外し、入場者はV-2の内部構造を見ることができるよう工夫されています。
フライング・ヘリテッジ・コレクションには今回展示されるV-2以外にも第1次と第2次世界大戦、ベトナム戦争などで使用された戦闘機や武器が多数展示されています。その中には飛行可能な状態に復元された日本の零式艦上戦闘機A6M3-22も含まれます。
同博物館は入場料金は大人12ドル、子供8ドルで、開館時間は毎週火曜から日曜、10時から17時までとなっています。
V-2ロケット
全長約14m、直径約1.7mのV-2は第二次世界大戦中にドイツが開発した世界初の軍事用液体燃料ロケット(弾道ミサイル)。『V-2』とは宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスが命名した報復兵器第2号 (Vergeltungswaffe 2) を指します。推進剤はアルコール(エタノール)と水の混合燃料と液体酸素で、約1,000kgの弾頭を300km先に運ぶ性能がありました。
V-2は第二次世界大戦末期、主にドイツ周辺国に打ち込まれその数はベルギー1,662発、フランス76発、イギリス(ロンドン)1,402発、オランダ19発となっています。第二次世界大戦後、V-2ロケット開発者や生産者とロケットのパーツはアメリカとロシアに渡り、戦後の宇宙開発や弾道ミサイルの開発に使われました。
1946年10月24日、米ニューメキシコ州ホワイトサンズ・ミサイル実験場からV-2ロケットを打ち上げ、搭載されたカメラを使用し世界で初めて宇宙から地球の姿を撮影しています。
写真:アメリカがV-2を使用し撮影した地球
参考:Digibo