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中国からの中継で絵柄が入っているマスクをしている人を見かけると思います。実は、中国では深刻化する大気汚染からマスクのファッション化という進化を遂げているといいます。

クマやパンダ、ウサギ。何かのキャラクターが描かれているものまで。中国の大手ネット通販サイトでは、大気汚染が酷かった昨年以来、すでに数十万個のマスクが売れているといいます。

「若い方は明るい色、男性は紺や黒などの色を好まれます」。あるネットショップのオーナーによると、夏になり販売量は落ちたものの、それでも1カ月に数千個は売れると話します。客が最も重視するのは実用性と着け心地。多くの人は1枚2元(約32円)前後の最も安いマスクを購入する一方で、200元(約3200円)もするブランドのマスクも売れていると言います。

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「車の排気ガスとPM2.5を同時に防ぐようなサイクリング時にぴったりのものや、軽くて通気性のいいものなど、いろいろあるよ」 。北京に住むデザイナー兼作家の陳さん(35)もそんなマスクの愛用者。体を鍛えるためサイクリングを行う時は有名ブランドのマスクの中から機能を考えて着用するといいます。

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写真:2009年5月、大阪

一昔前はマスクをするというのは風邪を引いた時くらいで、マスクをすること自体が恥ずかしいという雰囲気がありました。しかし、現在は誰でもマスクをするような時代になり売り場に行くと、各社から様々なマスクが販売されるようになりました。

日本でもマスクに模様の入ったものが売られているものの、ファッション化までには至っていません。何れにしてもマスクが付けやすくなったことで、過去に比べ花粉症の症状や風邪が引きにくくなったという方も意外と多いのかもしれません。

参考:Record China