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ゲームやアニメ、映画から小説まで西遊記を元に作られた作品、所謂派生作は数多く存在しています。そんな西遊記の原作者といわれる呉承恩の墓は中国で文化財に指定されているものの、雑草などで荒れ果てた状態だといいます。

中国の4大名著の1つ「西遊記」。この作品の著者といわれる呉承恩の墓は中国・江蘇省淮安市に存在します。約2000平方メートルという広大な敷地に墳墓が築かれており、この墳墓は1987年に市政府が保護文化財に指定されました。また2006年には江蘇省政府も保護文化財に指定しました。

そんな墳墓なんですが、実際は保護文化財は『形』だけであまりにも酷い状態だとチャイナフォトプレスが伝えています。

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先月13日、呉承恩の墓に訪れたのは地元中学生一行。中学生らは墳墓とその周囲を見学する予定だったものの、足元はぬかるみ雑草に覆われ近づくことができなかったといいます。結局中学生らが見学できたのは墓標のみ。しかし、墓標も周囲は雑草で覆われているだったとのことです。

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"三蔵法師"が眠る寺は取り壊しの危機

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西遊記に「三蔵」の名で登場すのは中国・唐代(618-907年)の訳経僧・玄奘三蔵。この僧侶が眠るのは陝西省西安市の興教寺(こうきょうじ)です。しかし、現地政府がシルクロードを世界遺産として登録するため必要な措置とし、プロジェクトの一貫として興教寺を取り壊すとしています。

興教寺は669年に建てられ玄奘三蔵の遺骨の他、玄奘三蔵の弟子・窺基や円測の舎利塔もあります。

参考:Record China