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以前からその存在が明らかになっていた中国北京に存在する極秘農場。中国メディア新華網は極秘農場で作られた野菜、肉がどのように使われているのか報じています。

新華網は今月10日、政府関係者向けに安全に作られた「特別食品」に注目が集まっているという記事を掲載しました。記事によると、北京市の西部郊外に「特別食品」の巨大な生産農場があるほか、全国各地に同様の規模の拠点が存在としています。これらは何れも政府関連機関が管轄しており、政府お墨付きの『安全性』を強調し出荷されているといいます。

具体的に作物は無農薬・有機野菜が徹底されているといいます。これら食べ物は政府幹部や高級官僚だけが食べることができるとされ、時には賄賂の役割も果たしているとされています。

この極秘農場が最初に報じられたのは2011年9月米紙ロサンゼルス・タイムズです。当時報じられた内容によると、この極秘農場は北京郊外に設けられており、農場の周囲は高さ2メートル程の柵で覆われ、出入り口にはゲートが設けられている他、警備員が24時間常駐。出入りする車両は厳重にチェックされており、一般人の出入りは禁止されています。ここで作られた作物(野菜以外にも、鶏、豚、魚など)は政府高官や国営企業、外交官やインターナショナルスクールの生徒といった一部の特権階級だけが食べることができると言われていました。

この内容は当局に批判的な報道で知られる中国メディア「南方週末」でも報じられたものの、中国共産党中央宣伝部から追加取材の禁止と記事の削除が命じられています。

参考:Record China